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イスラエルの「スペースIL」、月に探査機を打ち上げへ 成功すれば民間で世界初

2018年7月27日(金)19時40分
鳥嶋真也

たとえば米国の「アストロボティック」は、2019年に月探査機の打ち上げを計画。日本から参戦していたチーム「HAKUTO」は、その運営会社である「ispace」が月探査への取り組みを継続することを発表し、2019年末に月を周回する探査機を、2020年末に月面着陸する探査機を打ち上げることを目指している。今年2月には、その実現に向けて2億円の資金調達も実施している。

こうした企業は、月への観測機器や物資の輸送、探査活動をビジネス化しようという狙いがあり、さらに月に都市を築こうという構想もある。

スペースILが月面着陸に成功すれば、ソ連(ロシア)、米国、中国に続いて、イスラエルは月に着陸した4番目の国になる。5番目以降に、日本などさらに他国も続くことになろう。

しかし、そうした順位付けはもはや意味を失いつつある。もちろん、月は国が覇権を競う場でもあり続けるだろうが、同時に民間によるビジネスの舞台にもなりつつあり、誰もが月に行ける時代に向けた道ならしが始まろうとしている。

spaceil004.jpg米国のアストロボティックが、2019年に打ち上げを予定している月探査機の想像図 (C) Astrobotic

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