イスラエルの「スペースIL」、月に探査機を打ち上げへ 成功すれば民間で世界初
2018年7月27日(金)19時40分
打ち上げには米国の宇宙企業スペースXの「ファルコン9」ロケットを使う。すでに打ち上げ契約も締結済みで、今年11月に探査機を米国に輸送し、12月に打ち上げる。
打ち上げ後、探査機は高度6万kmに達する軌道に投入。燃料を節約するため、ゆっくりと月へ向けて飛行し、2か月半かけて月を回る軌道に入る。そして着陸場所を選定するなどし、徐々に降下。来年(2019年)2月13日の月面着陸を目指す。
着陸後、探査機は搭載している観測装置を使って、月の磁場の測定を行う。
また、エンジンを再度噴射して浮かび上がり、約500m移動する技術実証も行う。これまで月面での移動は、もっぱら探査車(ローヴァー)が使われており、浮上して移動する方式はこの探査機が初めてとなる。
月を模した環境で試験中の探査機 (C) SpaceIL
月探査も国から民間の時代へ
じつは、民間で月を目指しているのはスペースILだけではない。
グーグル・ルナ・Xプライズの終了後、参戦していた米国や日本のチームもまた、独自に月を目指して活動を続けている。
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