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認知症

アルツハイマー病に効く? 意外な薬

2018年1月20日(土)14時20分
デーナ・ダビー

治療薬「トリプルアゴニスト」は、GLP-1、GIP、グルカゴンという3つの「成長因子」を合成したもの。成長因子とは本来、細胞の成長や増殖を促進する物質で、体内に多数存在する。今回の治療薬の成長因子は特に、マウスの脳の成長に影響を与えた。アルツハイマー病患者の脳は成長障害の状態とみられるため、その効果は明らかだと、研究チームは言う。

アルツハイマー病の成長障害は、脳神経細胞の機能をゆっくりと奪う。だが今回のマウス実験では、脳の成長障害が予防でき、改善すら見られた。

糖尿病とアルツハイマー病の関係は、実はそれほど意外なものではない。糖尿病では血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの働きが悪くなる。インスリンは細胞の増殖を促す働きもあり事実上、成長因子の役割をする。トリプルアゴニストがもともと糖尿病治療薬として開発されたのはこのためだ。その上、糖尿病患者はそうでない人に比べアルツハイマー病を発症する可能性が高いとの報告もある。

「不治の病」アルツハイマーを克服するため、あらゆる可能性を探る努力が続けられている。

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[2018年1月23日号掲載]

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