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インスタグラムで、あるハッシュタグを検索すると野生動物保護の警告が表示

2017年12月19日(火)17時50分
松丸さとみ

1500円弱で売買される野生のナマケモノ

WAPによると、アマゾンの森林では、利益を得るためにナマケモノやカイマン(ワニ)、ピンクドルフィンなどが捕まえられている。特に動きがゆっくりで気性も穏やかな上に笑っているような顔に見えるナマケモノは人気で、ターゲットになっている。木の上からさらわれ、騒音のある劣悪な環境で飼われ、写真を撮るために観光客の中でたらい回しにされているという。

動物愛護の話題を主に扱う米国のウェブメディア「ザ・ドードー」は今年10月、アマゾンの森林で木が伐採され、ナマケモノが連れ去られる様子を伝える動画を公表していた。WAPが提供したものだ。この時に捕まえられたナマケモノは、ペルーの市場でわずか13米ドル(約1500円弱)で売買されたという。観光客との自撮り写真用に使われることになる。

WAPは、動物との自撮りビジネスは、動物好きの観光客に後押しされて人気が上がっているが、そのために動物がひどい目に遭っていることに観光客は気づいていない、と指摘する。動物好きが原因で動物たちをひどい目に合わせているのは極めて皮肉だ。

しかし観光客向けに自撮り写真をさせる施設にいる動物たちがどこから来たのかを観光客に啓蒙していくことで、野生動物との自撮りへの需要が減り、動物たちが本来住むべき場所にい続けることができるようになる、とザ・ドードーは伝えている。そうした面からも、今回のインスタグラムの動きは大きな意味を持つだろう。

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