最新記事

男と女

科学が効果を証明! 効く口説き文句はこれだ

2017年6月15日(木)12時40分
松丸さとみ

Spiderstock-iStock

どこかで魅力的な女性に出会ったら、あなたはどうするだろうか? 遠くから眺めるだけ? 勇気を出して声をかけてみる? 中国の科学者が、そんな時に頼りになる研究結果を英国の学術誌『ネイチャー』に発表した。具体的に、「女性に対してどんな口説き文句を使えば効果的か」を調べたという。

女性は斬新な暗喩表現を好む?

研究したのは、中国の電子科技大学の科学者ら。124人の女子学生(平均年齢20.69歳)を対象に、ロマンティックな意味合いで褒める際に「直球」で表現した場合と、「従来的」または「斬新」な暗喩表現にした場合とでは、どれが好まれるかを調査した。さらに褒める内容も、外見(目、唇、髪、顔、笑顔)を褒めるケースと、所有物(窓、扉、屋根、家、庭)を褒めるケースで比較した。

研究結果によると、女性たちから最も好意的な反応を得たのは、斬新で暗喩的な表現を使って褒めた言葉だった。また、外見的な特徴を褒める方が、所有物を褒めるよりも好まれたという。つまり、斬新で暗喩的な表現を使い、外見を褒めるのが一番効果的のようだ。

【参考記事】英国的「行列」のお作法とは? 行列と「6」の不思議な関係

「いたずらな小鬼みたいな笑顔だね」

では具体的にどんな台詞なのか? そこが一番知りたいところだろう。科学者たちは、いくつかの褒め言葉を作り、部門ごとに分けて検証した。

「あなたの瞳は朝露のようだ」と「君の笑顔はいたずらなゴブリンのようだね」は、「従来的な暗喩を使った外見を褒める言葉」部門だ。一方で、「君の屋根は恋人の肩だ」と「あなたの庭は花の海だね」は、「斬新な暗喩を使って所有物を褒める言葉」部門だ。「とてもセクシーな唇だね」や「頑丈な扉だね」は「直球の褒め言葉」部門だという。

正直言って、意味不明だ。「瞳が朝露のようだ」はいいとして、自分の笑顔が「いたずらなゴブリンみたい」と言われて、中国人女性は喜ぶのだろうか。ゴブリンとは、「小鬼」とも訳される、ヨーロッパの民間伝承などに出てくる醜い姿をした意地の悪い精霊だ。

この研究結果を報じた英国のサン紙も、混乱を隠さない。「ロスト・イン・トランスレーション......つまり翻訳の過程で何かが失われてしまったものなのか、もしくは中国の女性は男性に自分の家の屋根や庭に特に関心を持って欲しいものなのか、我々にはよく分からない」と述べている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

イスラエルがガザ空爆、48時間で120人殺害 パレ

ワールド

大統領への「殺し屋雇った」、フィリピン副大統領発言

ワールド

米農務長官にロリンズ氏、保守系シンクタンク所長

ワールド

COP29、年3000億ドルの途上国支援で合意 不
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではなく「タイミング」である可能性【最新研究】
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 5
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 6
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    2人きりの部屋で「あそこに怖い男の子がいる」と訴え…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中