Airbnbは、どのように人工知能を活用しているのか?
Uberもデータ活用を積極的に行う
UberはAirbnbと同様に、シェアリングエコノミーを代表する企業です。評価額は、620億ドル(約6兆6000億円)にまで達しています。 日本では法規制の問題で利用が難しいため、実際にどのようなサービスを提供されているかがあまり知られていないかもしれません。Uberは、ただ白タクと乗客のマッチングを行っているのではなく、テクノロジー企業です。 需給バランスに応じて価格がリアルタイムで変わるシステムや、出発地点と行き先が近い人同士を相乗りさせることで格安で移動できるUber Pool(ウーバープール)、高度なアルゴリズムを用いて正確な到着時刻予測を行ったり、Uberの運行状況をリアルタイムでビジュアライズ化するなど、テクノロジーをフル活用しています。Uberについては、後日詳しくご紹介したいと思います。
2016年1月には、サンフランシスコのタクシー会社が破産するというニュースも報じられました。これも、あまりに多くの人がUberと競合のLyftを使うため、タクシー会社の競争環境が悪化したためです。
参考: Uber Engineering Blog
全ての企業はIT企業に
AirbnbもUberも、一見すると高度なテクノロジーとは無縁のように思えます。しかし実態はIT企業です。もちろん、美しいアプリや、Webサイトを提供していますが、ビッグデータ解析や人工知能の活用の部分に注目すべきです。つまり、ユーザーからは直接見えない部分で、テクノロジーが活用されており、サービスの品質を向上させています。
弊社の記事、「デジタルワールド」となる未来に向かって「破壊的イノベーション」をでご紹介したように、全ての企業がIT企業になり、テクノロジーをどう活用するかが、企業の運命を左右するようになります。
自分たちをIT企業と捉えることができるかどうかが、大きな分かれ目になるでしょう。自分たちのビジネスはテクノロジーとは無縁、難しいことはよく分からないと考えて、時代遅れになるか、いち早く転換できるかが、大きな分かれ道になります。
※当記事は「Nissho Electronics USA」からの転載記事です。