「まるで双子」デンマーク・メアリー新王妃とキャサリン妃の「同じ服」
Lindblom Stefan/Stella Pictures/ABACA via Reuters Connect
<デンマークのマルグレーテ2世女王の退位にともない、フレデリック王太子が新国王に即位。王妃となるオーストラリア出身のメアリー妃とはどんな人物?>
1月14日、マルグレーテ2世女王の退位に伴い、長男のフレデリック王太子が国王に即位する。それにともない、メアリー王太子妃は王妃となる。
ともに王太子妃であるメアリー妃とキャサリン妃は国民に人気があり、また「双子の姉妹」と言われるほど雰囲気とファッションセンスも似ていることで有名だ。実際に同じ服を着用したことが何度もあり、2人はよく比較されている。
そもそもメアリー妃とはいったいどのような人物か?
1972年に大学教授の父と大学職員の母との間にオーストラリアのタスマニア島で生まれたメアリー妃。タスマニア大学で法律と商学を学んだあと、シドニーの広告会社などに勤務していた。
フレデリック王太子とは2000年のシドニー・オリンピック開催時に共通の友人を通してバーで知り合い、その後、交際に発展。2001年にデンマークに移住し、マイクロソフト社勤務を経て2003年に婚約。そして2004年に結婚。
去年成人した長男のクリスチャン王子(2005年生)、イサベラ王女(2007年生まれ)、双子のヨセフィーネ王女とヴィンセント王子(2011年生まれ)の4人の子供の母となった。
Who are Crown Princess Mary and Crown Prince Frederik's children? https://t.co/LWD5qzfpEK
— HELLO! (@hellomag) January 10, 2024
「王子であることは後で知った」というメアリー妃のフレデリック王太子との出会いは「シンデレラ・ストーリー」として当時、メディアで頻繁に取り上げられた。
また、オーストラリア出身の民間人初のプリンセスということでヨーロッパだけでなく、母国でも多くのメディアに取り上げられている。
イギリス王室はヴィクトリア女王(1819-1901年)を通じて、ヨーロッパ各国の王室と縁戚関係にあり、デンマークのクリスチャン9世国王(1818-1906年)という共通の祖先をもっている(娘のアレクサンドラ王女がイギリスのエドワード7世の王妃)。
マルグレーテ2世女王はクリスチャン9世国王の直系の子孫であり、チャールズ国王とウィリアム皇太子もその娘アレクサンドラ王妃を通じて、直系の子孫となる。
したがってデンマーク王室とイギリス王室は縁戚として何世代にもわたって深い交流があり、故エリザベス2世女王とマルグレーテ2世女王は「リリベット」(エリザベス女王の愛称)と「デイジー」(マルグレーテ女王の愛称)と互いを呼び合う仲だったという。