疎かにできないアイコンタクト 外国人と打ち解けるコツと握手のマナーとは?
握手・フィストバンプ・ハグ
欧米では「握手は挨拶の一部」です。日本人がおじぎをするのと同じように、欧米では初対面・顔見知りに関わらず、挨拶する時に「握手をするのがマナー」です。握手のタイミングは、アイコンタクト→笑顔→「Hi! Nice meeting you.」と声をかけながら握手、です。
初対面の相手とは握手から信頼関係がスタートします。出会いの時だけでなく、分かれ際にも「Nice talking to you!」と言いながら握手をするのがマナーです。
男性同士の場合は、社会的地位が上の人から手を差し出すのが一般的です。地位の上下がよく分からない場合は、自分から手を差し伸べても問題ありません。男性同士の握手は「力強くしっかり」握ります。握手しながら手をぶるぶる上下に振ってはいけません。手をギュッと力強く握り合うだけで十分です。
男女間で握手する場合は女性から先に手を差し出します。女性が手を差し伸べてきたら、男性は「軽く」手を握ります。
女性同士の場合は、地位が上の人から手を差し伸べて、軽く手を握ります。地位の上下が分からない場合は、自分から差し伸べても失礼ではありません。握手で相手に良い印象を与えるポイントも「アイコンタクト」です。必ず相手の目を見ながら、微笑みを浮かべて握手してください!
日本では握手文化はまだ浸透していませんから外国人に手を差し出されるとドキッと戸惑ってしまうかもしれません。でも握手は信頼関係を確認する目的がありますから、しっかりと握り返してあげてください。
コロナ禍によって身体接触を避ける場面が多くなりました。欧米も同様で、握手の代わりに拳と拳を突き合わせるフィストバンプや肘と肘を突き合わせるエルボーバンプをすることが多くなっています。握手はちょっと、という方は拳を相手に見せると、相手も合わせてくれます。
外国人同士がハグをしたり、頬ずりをするのをテレビで見かけたことがあると思います。ハグや頬ずりは仲良くなってから、あるいは知り合い同士の挨拶です。欧米では相手との信頼関係が深まるにつれ、スキンシップの密度が高まっていきます。初対面の相手や親しくない相手とはハグや頬ずりはしませんのでご注意ください。
スマイル(笑顔)は人間関係を作るマナー
欧米ではスマイルは幼い頃からしつけられる重要なマナーです。特にアメリカ人はスマイルが大好きです。アメリカに行ったことがある人は分かると思いますが、レジのお姉さん、道で行き交う人、レストランのウェイター、ショップの店員、誰もがニコニコと明るいスマイルを見せています。
アメリカでは免許証やパスポートの写真も笑顔を作っていいんです。(自然な笑顔はオッケー)普通にスナップ写真をとる時は、だれもが日本のアイドルように明るく大きなスマイルをします。
移民の国アメリカではスマイルが、国境を越えた共通の挨拶なのです。「私はあなたに敵意がありません。私は安全ですよ」という意思表示であり、相手を不快にさせない大切なマナーでもあります。
ですから、相手が上司でも部下でも、大人でも子どもでも、女性でも男性でも、必ずスマイルをしながら挨拶をします。外国人とコミュニケーションする時は「スマイル」をすれば相手の警戒感を解くことができるのです。