最新記事

家族

子供が欲しかった僕は、女友達と恋愛抜きで子供の「両親」になった

I’m Co-Parenting With a Friend

2021年11月23日(火)17時42分
イアン・ジョリエット(ロンドン在住のDJ/ジャーナリスト)
イアン・ジョリエット

子供が欲しいジョリエットは7年来の友人に共同育児を提案した IAN JOLIET

<どうしても子供が欲しかった40代の男女が選んだ新しい「家族の形」。僕と彼女は恋愛抜きで、生まれてくる子供の親になる>

僕はずっと子供が欲しかった。まだ10歳にもならない頃からだ。小さな頭でそんなことを考えるようになったのは、たぶんイギリスのケンブリッジで幸せな子供時代を過ごし、両親から家族の素晴らしさを教わったから。そして僕が昔から子供好きだからだろう。

最後に恋人がいたのは数年前。真剣に交際し、初めて本気で結婚を考えたが、残念ながら1年で破局した。

未来は僕が思い描いていたものとは違っていたが、女友達からは幾度となく、男性はいつでも欲しいときに子供を持てるから大丈夫、と言われた。女性の場合、年齢的に妊娠・出産のタイムリミットがあるのは分かるが、男の僕でもいつでも子供が持てるとは思えない。

女友達のリンジーとは7年前の夏に友人宅での持ち寄りディナーで知り合い、友情を育んできた。似たところもあれば違うところもあるが、共通の趣味がある。

2人とも現在40代、リンジーも子供を欲しがっていてタイムリミットが近いのを自覚していた。選択的シングルマザーたちの会員組織がすごく参考になるという。僕が聞いたところでは、子供が欲しくてシングルマザーになることを選ぶ女性は大勢いるようだ。

彼女に思いを打ち明けた日

そんなやりとりの末、2020年9月、恋愛抜きで一緒に子育てする「プラトニック・コペアレンティング」というアイデアが頭に浮かんだ。それはリンジーも僕もずっと欲しかったもの──子供を手に入れる完璧な方法に思えた。

その3週間後、僕はリンジーの家に食事に行く約束だった。彼女と恋愛抜きで一緒に子供を育てたいと確信し、話をすることにした。それは「運命を決する瞬間」だった。僕の人生がある方向に進むか、それともリンジーがノーと言うか。

やっと話を切り出せたのは約30分後。僕の話をリンジーは黙って聞いていた。彼女がすぐにイエスと言ったときは本当にほっとした。

20年12月18日、僕たちは不妊治療専門医の診察を予約していた。リンジーの42歳の誕生日前だ。妊娠が判明したが、クリスマスの数日前に流産。合計3回流産した末に、今回の妊娠に至った。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米通貨監督庁、気候リスク指針を撤回 銀行に「負担大

ワールド

原油先物は小幅安、貿易戦争巡る懸念で

ワールド

ロシア、米との協力継続 週内の首脳電話会談の予定な

ワールド

韓国憲法裁判所、尹大統領の弾劾巡り4日に判断
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 5

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

  • 5

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 3

    「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されて…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:引きこもるアメリカ

特集:引きこもるアメリカ

2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?