お金を稼ぐ方法、賢く使う方法、ビジネスの方法 米国では子どもにこう教える
お金を「賢く使う方法」を教える
お小遣いやお年玉をどう使うか?子どもにお金の使い方について「計画を立てる」ことを教えましょう。例えば子どもが欲しいゲームやオモチャがある場合、毎月どれだけ稼ぎ、どれだけ貯蓄し、目標達成までどれだけ期間がかかるのか、子どもに考えさせてみてください。
欲しいモノを衝動的に買うのでなく、お金の使い方について「賢い選択」をするための練習です。親が「貯金しなさい」「無駄遣いはダメ」と、一方的に指示するのではなく、子どもに考えさせることで、計画性を持ってお金を貯蓄し、消費する習慣をつけることができます。
購入するモノについても、しっかり吟味して、賢い選択をする方法を教えてあげましょう。例えば新しいテレビを購入する時、子どもにも考えてもらうのです。メーカー、機能、デザイン、サイズ、値段、評判などをインターネットで調べる方法を教えれば、子どもがベストなテレビを見つけてきてくれるはずです。
また家族で外食する時には、メニューの中から食べ物や飲み物を子どもに決めさせてみましょう。「1000円以内で好きな物を選んでいいよ」と予算を決めて自由に組み合わせを選ばせると、子どもは「自分にとってベストな選択をする」訓練を積み重ねることができます。
さらに夏休みの家族旅行のプランニングを子どもに任せるのも良い訓練になります。決められた予算の中で、どこに行って、どこに泊まって、何をするのか、子どもに考えさせるのです。「お金の使い方」を計画する経験を通して、子どもは「賢く選択する思考」を身につけることができます。
ゲームで「お金の働き」を教える
アメリカの子どもたちに人気のボードゲームに「モノポリー」があります。これは不動産投資によって資産を増やすことを競い合うゲームです。アメリカ人家庭は「モノポリー」が大好きです。金銭感覚、ビジネス交渉術、長期投資などをゲームで子どもたちに教えることができるからです。
日本でお馴染みの「人生ゲーム」も、アメリカ生まれのボードゲームです。英語では「Game of Life」と言います。誰もが一度は「人生ゲーム」をやったことがあると思いますが、実は「お金教育」の優れたツールでもあります。
子ども用のゲームと思っているかもしれませんが「お金の教育ツール」として家族で人生ゲームをしてみてください。ゲームの中で選択を迫られる時にちょっとしたアドバイスを与えるのです。お金の「プランニング」と「選択」の重要性を楽しみながら教えることができます。
最近はスマートフォンでお金を学べるアプリやオンラインゲームも開発されています。幼児にお金の数え方や買い物の仕方(支払いやおつりの計算)を教えるアプリ、小学生以上にはお小遣いの管理ができるアプリ、小学高学年以上にはお店の経営(仕入れ、商品開発、販売)を学べるアプリなどがありますので、活用してみてください。