永遠の妖精オードリー・ヘプバーン スイスの極小美術館、2年ぶりのひっそり展覧会
最後の部屋では、ヘプバーンの親友だったクリスタ・ロート(元ユニセフのジュネーブ事務局責任者)のインタビュー映像を見ることができる。ロートはヘプバーンが晩年ユニセフ親善大使として活動したときに日々一緒に働いた女性で、10代のころ自分のアイドル的存在だったヘプバーンと自宅で料理したり、ブドウ畑を散歩したり、誕生日を祝ってもらったりするようになるなど夢にも思わなかったと回顧している。ロートは、ヘプバーンの大のお気に入りは庭仕事で花や野菜を育てることに勤しんでいたこと、家ではTシャツにジーンズ、そしてサブリナシューズ(バレエシューズとも呼ばれる。ヒールが低く底が平ら)といったシンプルな装いで通し、美しいドレスは公式な場やパーティーでのみ着ていたことなどを語っている。
たった3部屋での展示ではあるが、じっくり見たり読んだりしているとすぐに1時間が過ぎた。大々的な展示ではないことは、トロシュナやモルジュで静かに生活していたヘプバーンを象徴しているようだ。2002年までの数年間はトロシュナ村に「オードリー・ヘプバーン・パビリオン」という美術館があったが、ヘプバーンの息子2人の、パビリオンが商業化し過ぎているというクレームにより閉館になっていた。
ヘプバーンの生活を垣間見るという程度のエクスポ・フォンダシオン・ボレーの引き算的な演出は、彼女のシンプルな生き方を訪問者により強く印象付けるのではないだろうか。筆者が今回訪れたときは、夫婦らしき2人連れが数組、高齢の母親と息子らしき人、そして男性1人がゆっくりと展示を見ていた。ゲストブックを見ると、本展の初日から、みな一様に「素晴らしい」とメッセージを残していた。
ヘプバーンが好きだったチーズを、お土産にできる
エクスポ・フォンダシオン・ボレーを訪れたなら、ヘプバーンが息子をよく連れて行ったというモルジュのカフェFornerodに行ってみてもいいだろう。町のカフェの1つに過ぎず、ヘプバーンのことはまったく売りにしていないが、わかりやすい場所にあり、すぐ見つかる。ヘプバーンはアカデミー主演女優賞を獲得した映画『ローマの休日』(1953年公開)以降大スターとなっていたから、スイスでも当然注目されていたが、現オーナーによれば、モルジュの住民たちがカフェ内で騒ぎ立てることはなかったと先代オーナーが言っていたそうだ。
チーズ専門店Dufauxも、ヘプバーンがよく訪れていた店だ。ここも特別なチーズ専門店にはまったく見えないが、ヘプバーンが買っていたスイス産チーズが欲しいと尋ねると、スタッフがすぐに「これです」と教えてくれた。そのチーズとは、チーズフォンデュにもよく使われるグリュイエールチーズのミ・サレ(mi-salé 10〜11か月熟成させたもの)風味。ヘプバーンは、この風味だけを買いに来ていたという。真空パックにもしてもらえるので、日本へのお土産にもできる。
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