ワイキキ小学校を成績優秀校に変えた「16の習慣」とは?
親の習慣が、子どもの習慣を作っていく
ワイキキ小学校の実践によって、習慣の力は、家庭の経済環境や家柄、国籍や持って生まれた才能に関わりなく、誰でも訓練によって高めることができることが明らかになりました。ただし、誤解してほしくないのは、習慣力は本質的には学校や先生に教えてもうものではない、ということです。家庭と学校が一致団結して習慣教育に取り組んだワイキキ小学校は極めて稀なケースです。
子どもによい習慣を育てるには、あくまでも「親」が中心となること。家庭内の努力が必須になります。親が子どもと協力をしながら、親自身も習慣を変えていくことで育つものであり、優秀な子どもを育てている家では、周囲から言われなくても、よい習慣を鍛えるための実践を行なっているのです。
ワイキキ小学校の例でも分かりますが、習慣を作るということはそこまで難しいことではありません。まずは何か一つに集中して、親がよい習慣が身につく仕組みを作ってあげることで、加速度的に大きな効果を発揮していきます。家庭での過ごし方、遊び方、声のかけ方、サポートの仕方、与える環境など、親の行う小さな行動が子どもの習慣を大きく変えるきっかけとなるのです。
では、優秀な子どもを育てている家庭では、具体的にどんな習慣を意識しているのでしょうか? そこには、驚くほどの共通点があります。たとえば以下のようなことです。
・勉強しなさいと言わない
・勉強は学校や塾任せにするのではなく、家庭で親が教えている
・本を好きにさせ、興味を引き出している
・習い事を全力でさせている
・習い事は、親が技能の底上げをサポートし、トップクラスにしている
・どんな小さなことも、子どもに選択をさせている
・食事中の楽しい雑談を大切にしている
・子どもに考えさせる質問を多くしている
・ボードゲームやカードゲームで遊んでいる
親が上記のような習慣作りを意識し、子どもとの接し方を少し変えるだけで、子どもの思考と行動習慣が変わっていきます。家庭での習慣教育が、自ら学び、自ら考える力を育み、確かな学力と豊かな人間性を兼ね備えた人材育成へとつながっていきます。