社会で必要なのに日本人家庭で教えないスキル
2020年10月27日(火)17時55分
幅広いコミュニケーションができる子に育てるには?
少子化により人間関係が希薄になり、都市化により地域社会とのつながりが少なくなり、情報化によってパソコンやスマートフォンを通して人と関わり合うことが当たり前になりました。さらに新型コロナウィルスのパンデミックによってマスク着用やソーシャルディスタンシングなど、新たなミュニケ=ションのスタイルが人々に求められるようになりました。
人間同士の関わりが希薄になっていく一方で、社会の多様化に伴ってコミュニケーション力の重要性は高まっています。コミュニケーション力の育成を子ども任せにしておく時代は終わりを告げようとしています。日本も欧米のように、人付き合いのルールや技術を、家族同士のコミュニケーションを通して子どもたちに伝え、訓練することが急務となっています。
[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。
11月3日号(10月27日発売)は「ドイツ妄信の罠」特集。歴史問題、経済、外交......「日本はドイツを見習え」はどこまで正しいか。