最新記事

顔加工フィルター

加工した自撮り写真のように整形したい......インスタグラムで整形アプリが禁止に

2019年10月30日(水)17時30分
安部かすみ

加工した自撮り写真のように整形したい......?  Broadly-YouTube

<自撮り写真の加工フィルターが人気だが、「現実」との乖離はメンタルに支障をきたすなどの懸念から、「美容整形フィルター」が禁止となった......>

インスタグラムのさまざまな顔加工フィルターは、ユーザーの「変身願望」を満たして人気だが、中でも、美容整形をしたかのように見える「美容整形フィルター(アプリ)」はこのところ大きな人気を博していた。

しかし、AR(拡張現実)エフェクトを作成するためのプラットフォーム「Spark AR」はフェイスブックを通じて、「ポリシーの見直し」を発表し、インスタグラム上の美容整形フィルターが禁止されることになった。

Spark ARによると、この1年間で10億人以上がソーシャルメディアの顔変更フィルターを使用するなど、人気の大きさを裏付ける数字も発表されていただけに、今回の発表はやや意外でもあった。

手軽にセレブのような美を実現

そもそもアメリカは美容整形大国だ。2018年にアメリカ人が美容整形に費やしたのは、165億ドル(約1兆8,000億円)とされている。

中でも、カイリー・ジェンナーやキム・カーダシアンなどの影響で、近年のトレンドは太くて豊かな唇だ。アメリカン形成外科学会(American Society of Plastic Surgeons)による2016年のレポートでは、18歳から55歳ぐらいまでの年齢層で、唇を太くする美容整形を受けた人の数は、2000年と比べて50%も増えたという。

日本では、二重まぶたの大きな目や高い鼻、色白などの願望が高いが、アメリカではこのようにぷっくりと肉厚な唇のほか、シュッとした細い鼻筋、高い位置にある頬骨が美の基準として主流となっている。

いずれもセレブやインフルエンサーの影響なのだが、整形フィルターは、美容整形をしなくてもそれらの願望を一瞬にして叶えてくれるとあって、人気を博していた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

フォード、アマゾンで中古車販売開始 現代自に続き2

ワールド

トランプ氏、メキシコ・コロンビアへの麻薬対策強化支

ビジネス

午前の日経平均は大幅続落、一時1200円超安 ハイ

ワールド

国連安保理、トランプ氏のガザ計画支持する米決議案を
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    この春花粉症デビューした人は要注意 リンゴやトマ…

  • 3

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 4

    ビーガン食しか出さない保育園 健康な体は作れるの…

  • 5

    テイラー・スウィフトだけじゃない...多くの女性が標…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    アン王女と「瓜二つ」レディ・ルイーズ・ウィンザーっ…

  • 5

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 1

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    加工した自撮り写真のように整形したい......インス…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界も「老害」戦争

特集:世界も「老害」戦争

2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に