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飲み会中に即実践! 二日酔い対策のツボ押しと居酒屋メニュー選び

2018年12月10日(月)17時30分
高垣育(薬剤師ライター)

ツボ押しで飲み会シーズンを乗り切る? kokouu-iStock

<飲み会の真っ最中から実践できるツボ押しとメニュー選びでつらい酔いや胃もたれを和らげる方法を薬剤師が解説>

お酒を飲む機会が多い年末年始。仲間同士が集まる楽しい飲み会。仕事の関係で断れない緊張する飲み会。さまざまな飲みの席があると思うが、つらいのが酔いだ。

吐き気で終電を逃したり、二日酔いで仕事のパフォーマンスを低下させて翌日の業務に響かせないよう東洋医学の知恵を使って対策しよう。

吐き気を抑え、胃もたれを和らげるすごいツボ

飲み会への移動中、飲んでいる最中、翌日とどのタイミングでも実施できる、すごいツボ押しがある。食べ過ぎたときの胃もたれ解消にも、飲み過ぎたときの吐き気を抑えるのにも役立つというから、飲み会の強い味方となってくれそうだ。

教えてくれたのは東京薬科大学薬学部中国医学研究室准教授の医学博士、漢方薬局「東西薬局」代表、薬剤師、鍼灸師の猪越英明博士だ。

「胃もたれや吐き気に役立つツボは2つあります。『内関(ないかん)』と『足三里(あしさんり)』です」(猪越博士)

内関のツボ
内関のツボは腕の内側にある。手の平を上向きにします。手の平と手首の境目のシワの真ん中から指3本分肘側が内関のツボだ。指3本とは、人さし指、中指、薬指をそろえた長さと考える。

足三里のツボ
足三里のツボは膝の外側にある。膝のお皿の外側から指4本分下がったところが足三里のツボだ。すねの筋肉が盛り上がったところにある。指4本は親指を除く、人さし指中指、薬指、小指をそろえた長さと考える。

「どちらのツボも制吐作用と消化促進の作用があります。飲む前、飲み会の最中、飲んだ後全てのタイミングでおすすめのツボです」(猪越博士)

ぬるぬるねばねば系、黒い食べ物、豆類のメニューで解毒促進

飲み会のメニュー選びでも酔いにくくすることはできる。「東洋医学の考えで解毒のはたらきをする『腎』を養う食べ物と『肝』を養う食べ物を選ぶことです」(猪越博士)

腎を養う食べ物
おくら、納豆、山芋などのねばねばぬるぬるする食べ物。海草類、黒豆、黒ゴマ、黒きくらげなどの黒い食べ物。納豆、豆腐、枝豆などの豆類など。

肝を養う食べ物
レバー類。色の濃い野菜類。シジミ、アサリなどの貝類。酢を使った食べ物など。

ツボとメニュー選びの工夫に加えて生薬をプラスすると二日酔い対策にさらに役立つ。

「壊れてしまった肝臓の組織を修復する肝保護作用がある田七人参を取り入れると良いでしょう」(猪越博士)

田七人参は健康食品やサプリメントとして入手できる。さまざまな商品があるので購入する際には信頼できる薬局や漢方薬局で手に入れるのがおすすめだ。

ツボ押し、メニュー選び、生薬。効果には個人差があるが、さまざまな方法を組み合わせて楽しく快適に飲み会を過ごそう。

【参考記事】「なぜ私のカゼに葛根湯が効かないのか」──薬剤師に聞くその理由とは


[執筆者]
高垣育 
薬剤師ライター。2001年薬剤師免許を取得。調剤薬局、医療専門広告代理店等の勤務を経て2012年にフリーランスライターとして独立。2017年国際中医専門員の認定を受ける。毎週100人ほどの患者さんと対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)の出版を契機に「人」だけではなく「動物」の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行っている。

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