すでに流行拡大中! 知っておくべき、今年のインフルエンザ対策
ゾフルーザは錠剤を1回飲めば完結するので、利便性がよく、飲み忘れなどもない。錠剤は体重10キログラムから服用が可能なので子どもへの投与もできる。また錠剤に加え顆粒も流通が始まるらしい。
副作用はどうなのか。これは従来の治療薬と同じのようだ。肝機能と腎機能の軽度の低下や、子どもの場合は目まいなどが挙げられている。ただし、これはあくまで1000例以下の臨床試験による報告だ。これから多くの人間に使われるようになってから新たな副作用が報告されることもあるかもしれない。
当然のことだが、医師と相談の上で慎重にどの薬を選択するか決めるのがいいだろう。ちなみにゾフルーザの妊婦への投与については安全性が確立されていないそうだ。
漢方でインフルエンザ予防という選択もあり?
漢方でインフルエンザを予防するという選択肢もあるという。帝京大学医学部の新見正則准教授は、補中益気湯がインフルエンザの予防になることを示す報告をしている。
補中益気湯とは、主に元気がなく疲れやすい、虚弱体質などの気虚症状に用いられる漢方方剤の代表的な処方である。免疫を高める働きをするのと同時に、細胞内に侵入したウィルスを分解する自食作用(オートファジー)を増強して感染を防ぐ働きをするという。市販もされており、既に予防として取り入れている人もいるようだ。
さらに、今シーズンはタミフルの後発品も市場に参入だという。百花繚乱状態の抗インフルエンザ市場ならばどれが適切なのか冷静に見極めることも肝心になる。予防法、治療法を賢く使い分けて、インフルエンザの猛威を乗り切りたい。