最新記事

インフルエンザ

すでに流行拡大中! 知っておくべき、今年のインフルエンザ対策

2018年10月04日(木)16時30分
有元えり

ゾフルーザは錠剤を1回飲めば完結するので、利便性がよく、飲み忘れなどもない。錠剤は体重10キログラムから服用が可能なので子どもへの投与もできる。また錠剤に加え顆粒も流通が始まるらしい。

副作用はどうなのか。これは従来の治療薬と同じのようだ。肝機能と腎機能の軽度の低下や、子どもの場合は目まいなどが挙げられている。ただし、これはあくまで1000例以下の臨床試験による報告だ。これから多くの人間に使われるようになってから新たな副作用が報告されることもあるかもしれない。

当然のことだが、医師と相談の上で慎重にどの薬を選択するか決めるのがいいだろう。ちなみにゾフルーザの妊婦への投与については安全性が確立されていないそうだ。

漢方でインフルエンザ予防という選択もあり?

漢方でインフルエンザを予防するという選択肢もあるという。帝京大学医学部の新見正則准教授は、補中益気湯がインフルエンザの予防になることを示す報告をしている。

補中益気湯とは、主に元気がなく疲れやすい、虚弱体質などの気虚症状に用いられる漢方方剤の代表的な処方である。免疫を高める働きをするのと同時に、細胞内に侵入したウィルスを分解する自食作用(オートファジー)を増強して感染を防ぐ働きをするという。市販もされており、既に予防として取り入れている人もいるようだ。

さらに、今シーズンはタミフルの後発品も市場に参入だという。百花繚乱状態の抗インフルエンザ市場ならばどれが適切なのか冷静に見極めることも肝心になる。予防法、治療法を賢く使い分けて、インフルエンザの猛威を乗り切りたい。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ネタニヤフ氏、イランの「演習」把握 トランプ氏と協

ワールド

トランプ氏、グリーンランド特使にルイジアナ州知事を

ワールド

ロ、米のカリブ海での行動に懸念表明 ベネズエラ外相

ワールド

ベネズエラ原油輸出減速か、米のタンカー拿捕受け
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 3

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 4

    ロトで高額当選したシングルマザーが唯一欲しいと願…

  • 5

    「カルメンはパンセクシュアルだと思う」 バイセク…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 4

    女子サッカーで世界初、生理周期に合わせてトレーニ…

  • 5

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 3

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 4

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 5

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:ISSUES 2026

特集:ISSUES 2026

2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン