出馬の覚悟を決めたブッシュの基礎知識
「大統領一族」のジェブ・ブッシュについて、党内対立から政策まで知っておきたい7つのこと
名門出身 ジェブには今後、厳しい身辺調査が待ち受ける? Uri Schanker-GC Images/Getty Images
「大統領一族」の家族会議で、ついにゴーサインが出たらしい。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が12月中旬、16年米大統領選への「立候補を積極的に検討する」と表明した。自身のフェイスブックやツイッターで、「わが国の未来について家族と話し合い、アメリカに必要なリーダーシップについて熟慮した結果、決断した」と記している。
事実上の出馬表明をしたことで、ブッシュは今後メディアから身辺を事細かに調べ上げられることになる。手始めに、彼について知っておくべき7つのポイントを押さえておこう。
(1)12期8年の任期を全うした史上初の共和党フロリダ州知事だった テキサス州出身のブッシュは80年にフロリダに移り、99年にフロリダ州知事に就任した。任期中は教育資金を大幅に増額し、エバーグレーズ国立公園保護に20億ドルの大金を拠出した。
(2)推定資産は200万ドル フロリダ州知事退任後、ブッシュの資産は130万ドルと報じられた。その後は講演をはじめ、不動産投資から企業顧問までカネになる仕事を多数手掛け、今や純資産は200万ドルとみられている。ただし大統領選に突入したら、彼の積極的なカネ儲け主義が反感を買うと指摘するメディアもある。
(3)選挙戦では一家が重要な役割を果たす ブッシュはジョージ・ブッシュ元大統領の息子で、ジョージ・W・ブッシュ前大統領の弟。ブッシュ一家の名は保守、リベラル問わず、アメリカ国民に信頼性をもって受け止められるだろう。
もっとも国民の大多数は今でも前大統領である兄ブッシュに批判的。だがジェブの妻コルンバ・ブッシュがメキシコ系アメリカ人であることから、共和党予備選においてはラテン系の支持も期待できそうだ。
そのコルンバが公の場を嫌うことで有名なのは懸念材料。娘ノエルがコカイン所持で逮捕歴があるなど、子供たちの過去もほじくり返されることになる。