水田は温暖化ガスの深刻な排出源、削減のためAWD型のコメ作りを
Changing Rice Farming
第2に、持続可能なファイナンスを強化すること。この問題に取り組むために、政府と民間の両方からの投資が必要だ。
タイ中部では、ODA(政府開発援助)によるAWD採用推進と、民間投資による水田整地のレーザー作業機械がセットで実施されている。
第3に、消費者を変化の担い手にすること。日常的にコメを食べる人は世界に40億人いて、食のサステナビリティーに対する関心を高めている。
企業と政府は、情報提供やカーボンフットプリント(CO2排出量)の表示を通じ、消費者を巻き込んでいけるはずだ。
コメは世界の食糧安全保障にとって極めて重要だが、その生産は気候変動に左右されやすい。それなのに従来の気候変動対策では、総じて見過ごされてきた。
その姿勢を変えることは、気候変動対策としてだけでなく、コメ作りに従事する世界1億4400万の小規模自作農家をサポートするためにも欠かせない。
From thediplomat.com
ニューズウィーク日本版SPECIAL ISSUE「未来をつくるSDGs 2022」が好評発売中。遠隔授業、アパレル循環、エコホテル、昆虫食、週休3日......日本と世界のSDGs事例集。[特別インタビュー]のん、竹下隆一郎