【中学・高校受験】「4行でまとめろ」ハーバードで150年伝わる作文力を一気に底上げするスキル
作文の一番重要なスキル「オレオ」
文章を書くために一番重要なスキルは、自分の考えをつじつまが合うようにロジカルに構成することです。「オレオ公式」は、このスキルを練習し、練習の効果を最大限に発揮するために考え出された方法です。
オレオ公式による作文は、公式を使って書く内容をまとめて、文章に整えていく書き方で、「意見を主張する」→「理由を出す」→「具体例を出す」→「意見を強調する」という4つの項目から成り立っています。
実はこの方法は、アメリカの名門、ハーバード大学で150年前から学生たちに教えられてきた作文のテクニックで、アマゾンやグーグル、トヨタ、マッキンゼーなどの世界的企業や一流大学でも、コミュニケーションのツールとして導入されている方法なのです。
みなさんがこの本で学ぶべきことは、「テーマを決め、オレオ公式どおりに流れを作り、1段落で終わる短いエッセイ(自分の意見や考えを述べる文章)を完成させる」ということです。
時間は毎日10分だけです。毎日たったの10分間、この練習を続けるだけで頭脳を鍛えることができ、国語の勉強だけでなくほかの教科も成績がよくなるのです。
考えを当てはめただけで文章ができた?
アメリカやヨーロッパの教育熱心な国では、楽しく無理なく思考力を鍛えるために幼稚園や小学校のうちからさまざまな教育を行っています。そんな中、アメリカの専門家が、小学生のうちからロジカルに考えて、読む人を納得させる文章が書けるようにと、オレオ(OREO)という名前のついた公式を作り出しました。
オレオ?そうです、白いクリームを黒いビスケットでサンドした甘いクッキーと同じ名前ですね。
おいしくて楽しい、作文ツール「オレオ公式」
ロジカルに考え、文章で表現することを助けてくれるオレオ公式は、下のイラストのように図にすると覚えやすいです。
ところでなぜオレオというのでしょう? それは、この公式の4項目、「意見を主張する」(Opinion)→「理由を示す」(Reason)→「具体例を出す」(Example)→「意見を強調する」(Opinion)を英語で表したときの頭文字をつないだものが「オレオ(OREO)」になるからです。
オレオ型の4行公式
O︰意見を主張する
R:理由を示す
E:具体例を出す
O:意見を強調する
作文を書くときに、何も考えずいきなり書き始めるのではなく、まずは「OREO」の4項目ですじ道を立てて構成を整理してみましょう。
次に、4つのそれぞれの内容をくわしく整えます。具体的な内容で肉付けをしていくイメージで書き進めていくと......? ほらね! すじの通ったロジカルな作文が完成しました。
オレオ公式を用いて書く内容を決めて、それに沿って文章を書いていくだけです。大事な部分が抜け落ちたり、同じことをくり返し書いてしまうこともありません。今まで作文が書けないと悩んでいたのがうそみたいでしょう?