最新記事
投資

投資詐欺に「騙されない」ために必要なのは、知識より知恵...投資詐欺に騙されやすい人の特徴は?

2024年8月6日(火)19時00分
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

騙されないためには知識よりも先に知恵をつけること

最近ではインターネット上での詐欺も目立ってきてはいますが、より巧妙な投資詐欺や、大規模なものは、周囲の人脈で紹介されることが多いです。その理由としては「あの人もやっているから」です。自分の友人や知り合いがやっている投資は、安心・安全と思い込んでしまい、自分で判断することができなくなってしまうことがあります。

詐欺商品は、商品性や表現は変われど、中身の仕組みはほぼ変わらない事が多いです。そこで大切なのは、投資商品の知識をたくさんつけることではなく、その仕組みを理解する知恵を身につけることです。仕組みの詳細は今回は割愛しますが、よくある投資詐欺の仕組みをいくつかご紹介します。

●ポンジスキーム
●集団投資スキーム
●ネットワークビジネス
●仮想通貨詐欺
●未公開ファンド等

冷静になれば、明らかに怪しいと気づくと思いますが、その情報を聞く環境や、誰から聞くか、によっては冷静な判断ができなくなるものです。

安心して投資を行うために必要なこと

1.知恵を絞って投資スキームを理解する

まずは、商品の利回りや投資単価、投資期間などの数字だけで判断を行わず、自分の投資資金が、誰の手によって、どのように運用されているのか、利回りはどのようにして生み出されるのか、などのお金の流れを把握することが必要です。

お金の流れが、ポンジスキームやネットワークビジネスのような、歪な利益構造や手数料の仕組みになっていないか、投資家を集める仕組みが合理的かを見極めることが大切です。

2.投資資金の預け先が与信が高い場所を選ぶ

商品性が問題ない場合、初心者におすすめするのが、お金の預け先の与信が高い仕組みになっている投資商品です。具体的には、企業与信の高い金融機関や、信託銀行にお金を預ける仕組みになっているか、です。これは、投資の最終的な商品ではなく、投資商品を購入する際にお金を預ける先のことです。

例えば、投資信託を購入する場合、必ず証券会社にお金を預け、投資信託という商品を購入しますが、ここでいうお金の預け先は、投資信託ではなく、証券会社のことです。つまり、証券会社が与信の高い企業か、ということを判断する必要があります。

3.知識や経験の幅の広い相談先に相談する

最も大切なのは、投資の判断に迷ったら、セカンドオピニオンとして、幅広い知識と経験を持った第三者に相談することをおすすめします。特に、1つの金融商品、投資商品の資格ではなく、複数の資格を保有している企業やファイナンシャルプランナーに相談することで、情報が偏ることなく、フラットな情報提供を得られると思います。

まとめ

投資詐欺に合わないためには、投資商品に関する知識を付ける必要はなく、その仕組みを冷静に見極める力を養うことが重要とお伝えしてきました。もちろん、いきなり自身で見極めることは非常に難しいため、まずは第三者の相談先などを見つけ、セカンドオピニオンとして意見をもらうところから初めてみることをおすすめします。

著者:株式会社クレア・ライフ・パートナーズ
https://crea-lp.com/

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB利下げ「良い第一歩」、幅広い合意= ハセット

ビジネス

米新規失業保険申請、3.3万件減の23.1万件 予

ビジネス

英中銀が金利据え置き、量的引き締めペース縮小 長期

ワールド

台湾中銀、政策金利据え置き 成長予想引き上げも関税
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 8
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 9
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 10
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中