最新記事
株の基礎知識

雑誌の投資特集を読むのは20代か70代か? 500人に聞いた「株式投資の学び方」

2023年11月6日(月)07時00分
株の学校ドットコム ※かぶまどより転載

実は、この調査より前に行った別のアンケート調査では、現在の投資状況が「含み益」となっている人の割合は20代と30代が最も高く(74.0%)、また、「含み損」の人の割合を見ても、20代が最も低いという結果が得られています。

今回の調査で見えてきたように、自らのお金を積極的に投じて真剣に学んでいることが、この世代で7割を超える人たちが「含み益」となっていることの背景にあるのかもしれません。

株について話し合う相手は?

株式投資について普段、情報交換などの会話をする相手についても質問しました。若い世代ほど数値が高くなる傾向にあったのは「友人」と、意外にも「ファイナンシャルプランナー」でした。

「友人」については20代が35.3%と最も高く、60代は13.4%、70代では12.4%まで下がりました。「ファイナンシャルプランナー」についても20代が最も高く(23.5%)、60代は1.2%、70代は2.3%。どちらも20ポイント以上の差がついています。

kabumado20231106where-chart3.png

特に「ファイナンシャルプランナー」については、40代以上が活用するイメージもあるなかで、若い世代が積極的に使っている意外な実態を垣間見ることができました。

一方で、株式投資について「誰とも話さない」と答えた人も、全体で31.7%に上りました。

その中にあって、20代は他の世代と比べて低く(23.5%)、最も積極的に情報交換していることがうかがえます。70代(25.8%)も20代に次いで低い結果でしたが、会話する相手が異なっており、「証券会社等の営業担当者」の割合が33.7%と他より飛びぬけて高くなっています。

なお、「誰とも話さない」割合が最も高かったのは50代の39.1%でした。

誰の意見を参考にする?

株の売買にあたって誰かの意見やアドバイスを参考にするかどうかを質問したところ、ここでも20代は「友人」「ファイナンシャルプランナー」が他の年代と比べて高い結果になりました。「投資顧問などの有料サービス」では、すべての年代の中で最も高い数値を示しています。

20代はすべての項目で全体を上回っており、さまざまな人の意見やアドバイスを積極的に取り入れているようです。

kabumado20231106where-chart4.png

一方の70代では、やはり「証券会社等の営業担当者」の意見を参考とする割合が突出して高い結果となりました。全体平均の37.5%よりも16.4ポイント高い53.9%で、全項目で唯一50%を超えました。

選択肢として挙げたすべてについて「参考にしない」と回答した人も、全体で26.9%いました。最も割合が多いのは60代の32.9%で、50代とともに3割を超えています。

(参考記事)33年ぶりの高値更新で個人投資家の8割超が"儲かっている"! 「まだ上がる」と考える人は約4割

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

脅迫で判事を警察保護下に、ルペン氏有罪裁判 大統領

ビジネス

貿易分断で世界成長抑制とインフレ高進の恐れ=シュナ

ビジネス

テスラの中国生産車、3月販売は前年比11.5%減 

ビジネス

訂正(発表者側の申し出)-ユニクロ、3月国内既存店
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 8
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 9
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 10
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中