雑誌の投資特集を読むのは20代か70代か? 500人に聞いた「株式投資の学び方」
実は、この調査より前に行った別のアンケート調査では、現在の投資状況が「含み益」となっている人の割合は20代と30代が最も高く(74.0%)、また、「含み損」の人の割合を見ても、20代が最も低いという結果が得られています。
今回の調査で見えてきたように、自らのお金を積極的に投じて真剣に学んでいることが、この世代で7割を超える人たちが「含み益」となっていることの背景にあるのかもしれません。
株について話し合う相手は?
株式投資について普段、情報交換などの会話をする相手についても質問しました。若い世代ほど数値が高くなる傾向にあったのは「友人」と、意外にも「ファイナンシャルプランナー」でした。
「友人」については20代が35.3%と最も高く、60代は13.4%、70代では12.4%まで下がりました。「ファイナンシャルプランナー」についても20代が最も高く(23.5%)、60代は1.2%、70代は2.3%。どちらも20ポイント以上の差がついています。
特に「ファイナンシャルプランナー」については、40代以上が活用するイメージもあるなかで、若い世代が積極的に使っている意外な実態を垣間見ることができました。
一方で、株式投資について「誰とも話さない」と答えた人も、全体で31.7%に上りました。
その中にあって、20代は他の世代と比べて低く(23.5%)、最も積極的に情報交換していることがうかがえます。70代(25.8%)も20代に次いで低い結果でしたが、会話する相手が異なっており、「証券会社等の営業担当者」の割合が33.7%と他より飛びぬけて高くなっています。
なお、「誰とも話さない」割合が最も高かったのは50代の39.1%でした。
誰の意見を参考にする?
株の売買にあたって誰かの意見やアドバイスを参考にするかどうかを質問したところ、ここでも20代は「友人」「ファイナンシャルプランナー」が他の年代と比べて高い結果になりました。「投資顧問などの有料サービス」では、すべての年代の中で最も高い数値を示しています。
20代はすべての項目で全体を上回っており、さまざまな人の意見やアドバイスを積極的に取り入れているようです。
一方の70代では、やはり「証券会社等の営業担当者」の意見を参考とする割合が突出して高い結果となりました。全体平均の37.5%よりも16.4ポイント高い53.9%で、全項目で唯一50%を超えました。
選択肢として挙げたすべてについて「参考にしない」と回答した人も、全体で26.9%いました。最も割合が多いのは60代の32.9%で、50代とともに3割を超えています。