最新記事
株の基礎知識

雑誌の投資特集を読むのは20代か70代か? 500人に聞いた「株式投資の学び方」

2023年11月6日(月)07時00分
株の学校ドットコム ※かぶまどより転載
日本の個人投資家

Keisuke_N-Shutterstock

<どこで学ぶ? いくら使う? 誰と話す? 7割超が「含み益」の20~30代と他の世代では何が違うか。個人投資家の年代別実態とは>

オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」では、株式投資に取り組んでいる個人投資家を対象として、さまざまなアンケート調査を実施しています。

今回は、株式投資についてどのような「学び」を実践しているか、20代から70代までの約500人に聞きました。そこから見えてきた意外な実情とは?

・若い世代ほど、さまざまな方法で積極的に学んでいる
・20代で株式投資の学習に20万円以上使っている人は6割超
・20代は株式投資の情報交換にも積極的
・70代は2人に1人が証券会社等の営業担当者の意見を参考にしている

株を学ぶのは本? それともセミナー?

今回の調査ではまず、株式投資についてどういったものを活用して学んでいるかを聞きました。

その結果、多くの項目で20代・30代の数値が高く、さまざまな方法で学んでいることがわかります。それと同時に、年代が上がるにつれて数値が低くなる傾向が見られ、若い世代ほど熱心に勉強していると見ることができそうです。

kabumado20231106where-chart1.png

顕著な特徴がみられたのは「新聞・雑誌」で、20代と70代では正反対の傾向が浮き彫りになりました。

20代は、ほとんどの項目で全体平均よりも高い数値が出ていますが、唯一、全体平均よりも低かったのが「新聞・雑誌」です。一方の70代は、ほとんどの項目で全体平均よりも低い数値ですが、唯一、全体平均よりも高かったのが「新聞・雑誌」だったのです。

全体として最も割合が高かったのは「書籍」(42.8%)で、手頃であることから学習の入り口になっていることがわかります。

その一方で、「DVD」や「通信教育」「セミナー」「スクール」といった、ある程度のお金を投じる必要のあるツールについては、20代・30代といった若い世代の割合が高く、ここからも、若い人ほど株式投資の学習に積極的にお金を使っている実態が見えてきます。

株を学ぶために、いくら使った?

続いて、株式投資について学ぶために何らかを「購入したことがある」と回答した人に、これまでに学習のために使った金額を聞いてみました。

その結果、20万円以上を使った人の割合は、意外にも20代が最も高く、61.1%でした。全体の32.3%を28.8ポイントも上回り、突出して高い結果となっています。さらに20代は、50万円以上を使った人の割合も高く(25.0%)、60代(27.8%)に次ぐ数値です。

kabumado20231106where-chart2.png

前項で見たとおり、20代は「DVD」「通信教育」「セミナー」などを積極的に活用していることが、費やした金額にも反映されているのだと推測されます。

(参考記事)11月の株価はどうなる? 圧倒的な「勝ち月」に注目したい銘柄と注意すべきニュース

東京アメリカンクラブ
一夜だけ、会員制クラブの扉が開いた──東京アメリカンクラブ「バンケットショーケース」で出会う、理想のパーティー
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、国民に「直接資金還元」する医療保険制度

ビジネス

MSとエヌビディアが戦略提携、アンソロピックに最大

ビジネス

米失業保険継続受給件数、10月18日週に8月以来の

ワールド

中国過剰生産、解決策なければEU市場を保護=独財務
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中