200万円で買った会社が月8万円以上の利益に 楽に稼げる会社と絶対買ってはいけない会社、見分けるポイントとは
「買いやすいビジネスモデル」は存在する
こういう話をすると必ずと言っていいほど聞かれるのが、「では、どういう会社を買えばいいか?」という質問です。
どういう会社を買えばいいかについての詳細は『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』にあたっていただくとして、その中で、確かに「買いやすいビジネスモデル」というものは存在します。
本稿では、その4つの基本ポイントを紹介しましょう。
買いやすいビジネスモデル①:ストック収入がある会社
買いやすいビジネスモデルとは、まず「ストック収入」があるビジネスです。
ストック収入とは、待っていれば何もせずとも入ってくる収入のことで、身近な例でいえば、マンションの家賃収入などがそれに当たります。ストック収入があれば売り上げが安定しますので、そういう会社は買いやすいといえるでしょう。
ただ、マンションの家賃収入がすべてストック収入とは限りません。
マンションがファミリー向けなら、借り主が長期に借りてくれることが多いのでストック収入になりますが、ワンルームマンションだったら、入退去が激しいので、収入が安定しない可能性があります。そうなったら、ストック収入にはならないかもしれません。同様に、マンションの立地場所によっても変わってきます。
本当にストック収入か? 安定しているか?
売り上げがストック収入か、安定しているかどうかをきちんと見ることが大事で、それを確かめるには、過去からの継続取引やポートフォリオ分散がなされているかなどを詳しく見ることです。
ただし、過去10年、安定して取引が継続していれば、それはストック収入といってもおかしくはないでしょう。そういう検証ができるのが、中小企業を買う良さです。
一方で、売り上げの額は一定でも、売上先が毎回変わっているとしたら、それはストック収入とはいえないかもしれません。
売り上げに「拡張性」があれば、その会社はさらに買いやすいといえます。東京でやっているビジネスが、神奈川や静岡でも同様に展開できるのなら、売り上げを拡大させて、さらに安定させることができるからです。
買いやすいビジネスモデル②:利益率が高い会社
次に、利益率が高いビジネスモデルもお勧めです。
見るのは粗利率でも営業利益率でもいいのですが、それらの数字が高いということは、その会社の商品に競争力があって、高く売れている、ということです。
たとえば、ある町工場を買った「サラ3サロン」のメンバーがいます。その会社は、事業としては取引先から供給されたネジなどの加工を行っていましたが、かなり粗利率が低く、案件によっては赤字受注もあるとのことでした。誰にでも手掛けやすい加工だけをしていたからです。
そこで、粗利率を高めるために商流の「川上」へ行くべく、独自技術を使ったコーヒーミルを開発しました。販売の力が必要とはなったものの、結果、粗利率は上がりました。
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