不動産オーナー調査で見えた、開始すべき時期、他の投資にない「特権」、駅遠物件の価値
K2_keyleter-iStock
<投資を実施している不動産オーナー160名へのアンケート調査の結果で分かった不動産投資の実態と、始めるにあたって心掛けるべきこととは?>
コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻を背景に、エネルギー資源の供給不足によりエネルギー価格や食料価格が上昇しています。世界的な先行きの不透明感とともに、本格的なインフレ時代に突入し、何もしなければ、資産が目減りする時代になっています。また、アメリカの巨大IT企業が立て続けに大規模リストラを発表し、雇用環境は転換期を迎え、国内では年金・健康保険制度についても、将来、構造的な見直しが必要になると思われます。将来を見据えると積極的に資産を守る対策が必要な時代になっています。
不動産投資を始める最適なタイミングとは?
インフレにより、家計に影響が見えてきた今、資産を守る対策として新たに投資を検討する人も増えているのではないでしょうか。「不動産投資を始めたい」という声も増えていますが、検討者からの質問に多いのは「始めるのはいつが良いか」ということです。
答えは「探し始めるタイミングは今」です。
漠然と結婚したいと思っていても相手がいないと結婚できないことと同じように、不動産投資をしたいと思っても、物件がないと買えません。
特に現在は、新築中古ともに、物件を買いたくても買えない時代になっています。自分が欲しい物件が未来にあるかどうかはわからない。不動産は結婚と同様に、縁のものと言われます。投資をしたいと思った今から探し始めなければ良い物件とは出会えません。
物件の価格が下がるまで待つべきか
株式投資と同じように不動産も下がることを待ってから買おうと思う気持ちがあるのではないでしょうか。しかし、新築物件の供給が少なくなっていることもあり、条件の良い物件の価格は下がることがなく、物件によっては上がる可能性もあります。
価格以上に大切なことは投資を始める年齢が若いことです。10年後の年収が2倍になっていても、そのときは今より10歳年を取っているため、ローンを組める年数が短くなったり、何より物件価格が上がったりする可能性もあります。
以前、不動産投資を実施している現オーナー160名に「不動産投資をいつ始めるべきか」の調査をした結果、不動産投資を実際に始めた年齢は 30代が最多でしたが、5割のオーナーが「始めるべき年齢」は 20代、4割が30代と回答しています。
20代で開始すべき理由として「若いうちから資産形成やお金のことを理解・把握していることに越したことはない」「早く始めることができれば、可能な限りレバレッジを利かせられる」「20代で始めれば繰り上げ返済しなくても定年時にローン完済できるため。早ければ早い方が良い」という点が挙げられました。