最新記事

ファッション

よろけ、転び、道に迷うモデルたち...トラブル続出のファッションショーに何があった?

Woman Calls Out Valentino's 'Shoe Situation' After 'Mess' of a Runway Show

2022年10月8日(土)13時20分
サラ・サントラ
ヴァレンティノ

ヴァレンティノのファッションショー(10月2日) Johanna Geron-Reuters

<ヴァレンティノのファッションショーで、よろけたり転倒したりするモデルが続出して話題に。未熟なモデルが悪いのか、ブランドが悪いのか>

10月2日に行われた「ヴァレンティノ」の2023年春夏コレクションのファッションショーが、思わぬ形で話題を呼んでいる。高いヒールを履いたモデルたちが、うまく歩けずによろけたり、転んだりする場面が続出したからだ。ある女性ファッションライターはこの「靴問題」を指摘する動画をソーシャルメディアに投稿し、注目を集めている。

■【動画】よろけ、転び、迷うモデルたち...思わぬ形で話題となったファッションショー

TikTokに動画を投稿したのは、ファッションサイト「Eternal Goddess」の創設者でライターのモリー・エリザベス・アグニュー。「なぜヴァレンティノの多くのモデルが、ランウェイをヒールできちんと歩けなかったのか」とアグニューは問い掛けた。彼女の動画は再生回数が170万回を超え、1000件近いコメントが寄せられている。

ヴァレンティノは2日、パリ・ファッションウィークで2023年春夏のプレタポルテコレクションを発表した。同ブランドのクリエイティブディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリはコレクションのタイトルを「Unboxing」としたが、ヴォーグ誌によれば、これは既成概念にとらわれない思考を意味するという。

ファッション誌「ロフィシャル」は、ヴァレンティノのコレクションについて「意図的な純粋さと、余分なものをなくすのではなく、引き算する重要なプロセスを物語っている。ピエールパオロ・ピッチョーリが目指すのは、私たちを本質的なものの真の理想に立ち返らせることだ」と伝えた。

トラブル続出の原因はモデルたちの経験不足?

ショーのゲストには、俳優のゼンデイヤやフローレンス・ピュー、新婚のブルックリン・ベッカムとニコラ・ペルツ夫妻など、豪華な顔ぶれが揃った。しかし、ショー自体は無名のモデルがほとんどで、「一度もショーに出たことのないモデルもいた」とヴォーグは報じている。

靴を履きこなせず、うまく歩けなかったモデルも多く、ショーが終わるとモデルの経験不足が取り沙汰された。しかし、アグニューはモデルたちが歩けなかったのは彼女たちの経験値とは無関係で、原因はブランドにあると指摘している。

「ヴァレンティノの2023年春夏のショーにおける靴問題について、話さなくてはならない」と、アグニューは動画で語った。「ショーはめちゃくちゃで、みんな履いた靴で歩けなかったし、ランウェイのレイアウトも覚えていなかった」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ウクライナ首脳、日本時間29日未明に会談 和平巡

ワールド

訂正-カナダ首相、対ウクライナ25億加ドル追加支援

ワールド

ナイジェリア空爆、クリスマスの実行指示とトランプ氏

ビジネス

中国工業部門利益、1年ぶり大幅減 11月13.1%
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中