子供が「挑戦しない」「すぐ諦める」問題...世界のエリート校が注目する「子供のレジリエンス」の育て方
レジリエンスを育てる外的要因とは?
逆境や困難に負けない力というと、「どんな困難も跳ね返す強い心」、「ストレスに動じない強さ」であると思われる方が多いと思いますが、そうではありません。
そういった強い心を持っている人もいますが、多くの人は、大変なことがあると落ちこんだり、やる気をなくしたりします。
しかし、人は、辛い逆境や困難に落ちこんでも、その辛さに耐える力、そこから回復する力を持っています。その力を「レジリエンス」と言うのです。
また、教育現場だけではなく、企業研修や教員研修、PTA研修など、大人のレジリエンスを育てる重要性も高まっています。
これは、大人にとっても大変な時代であるということを表していますが、一方で、子どものレジリエンスを育てるためには大人の関わりが欠かせません。
子ども達は、周りの大人からの温かい関わりを得たり、逆境や困難を乗り越える姿をロールモデルとしたりして、自身のレジリエンスを育てていきます。
これは、レジリエンスを育てる外的要因となります。その点から言っても、大人のレジリエンスを育てていくことは、次世代の子ども達のレジリエンスを育てることにつながっていくのです。
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外からの働きかけや環境である外的要因とともに、子どもの内側に育つ力(内的要因)がレジリエンスを育てる上で重要な要因となります。
内的要因はいつからでも育てていける力で、「ここまで育ったら完成する」「この年齢になったらもう伸びない」などということがなく、経験を通してずっと育ち続ける力なのです。そして大切なのは、発達に応じたレジリエンス教育を行うということです。