最新記事
BOOKS

「仕事が忙しい」と言い訳する人は成長しない...朝日新聞記者の〈遊び〉も両立する技術【時間管理】

2024年7月26日(金)07時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

〈遊び〉をやめないためには、〈遊び〉時間を最初に確保する

肝要なのは、遊ぶ時間を先に作る、ということです。毎日、わたしはライブに行く。だから、夜は仕事を入れない。夜回り取材があるんだったら、朝駆け取材に変えてしまう。あるいは原稿書きがあるんだったら、終電で帰宅したあと、書け。

若かったからできたし、子育てしながら働いているライターとかには、たしかに厳しいことだとは思う。でも、子育て家庭だけじゃないですよ。人生なんて、みんなそれぞれ個別に厳しいんです。老親の介護にしても、家族の病気にしても、自分の貧しさにしても、みんな、なにかを抱えている。言い訳すんな。自分に言ってます。

まず先に遊びの時間を決める。そして残った時間で、仕事をする。家事をする。工夫して、時間短縮して、システマティックに、考え抜く。第一夜話で書いた、『モンテ・クリスト伯』の、例の牢獄じいさんと同じです。

1日の〈仕事〉〈勉強〉〈遊び〉のバランスとは

そして勉強は、合い間でするんです。仕事と仕事の合い間の休憩時間。通勤時間。風呂。食事。そのほんの一瞬のすきまに、勉強をする。

すきま時間の十五分を積み重ねて勉強する。その具体的な方法論は、前著の『百冊で耕す』にも書きました。どんな人間でも、すきま時間はある。それを、かき集める。一日に二時間くらいは、ひねり出せるもんです。

・ 遊びの時間を最初に作る
・ 残りの時間で仕事をする
・ すきま時間で勉強する

こういう生活スタイルになったのは、わたしがニューヨークにいるころからです。特派員にさせてもらって、仕事はむちゃくちゃしていました。出稿量で前任者の二倍出すことを目標にしていました。任期が終わって数えてみると、三倍書いていました。

でも、こんなのはあたりまえです。カネもらってるんだから。いばるな。

ニューヨークでは、仕事もおもしろかったんだけど、なにしろ〈遊び〉が発狂一直線におもしろかった。音楽も映画も演劇もアートも、見るもの、聴くもの、すべてが刺激的。東京もいいけれど、やはりニューヨークが、なにしろ世界のメトロポリスだなと痛感しました。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中