やっぱりオフィスで働きたい...!「出社したくなるオフィス」3つの特徴
■デメリット3:社内に溝ができてしまう
出社率が下がると、人事評価が難しくなる可能性があります。テレワークだと、直接社員の働きぶりを見ることができないので、適切な評価や指導が難しい場合があるためです。そのため、出社して働きぶりが見えている社員を好意的に評価してしまう場合もあります。
テレワークを行っている社員のなかには、人事評価について不公平に感じやすくなる人もいるでしょう。これは、先述したコミュニケーションの問題により、社内の情報や意志決定の中心が出社している社員に偏りやすいため、テレワークの社員が疎外感を持ってしまうのが一因です。
さらに、出社している社員ばかりが評価されていると、余計に不公平感が増幅してしまい、モチベーションを下げる原因となってしまいます。
出社したくなるオフィスに共通する3つの特徴
「自社にテレワークがフィットしないため、縮小して出社率を増やしたい」と考えている経営者も多いでしょう。しかし、テレワークを縮小し、出社率を増加させようと思っても社員が難色を示す場合があります。
テレワークが定着しているのは、出社することに比べてテレワークの方がメリットを感じている社員が多いからです。出社率を増加させるには、"社員が出社したくなるオフィス"にすることが必要だと考えられます。
では、社員が出社したくなるオフィスとはどのようなオフィスなのでしょうか。出社したくなるオフィスには、主に3つの特徴があります。
■特徴1:良好な作業環境
良好な作業環境は、社員の出社意欲を高める重要な要素です。居心地の悪いオフィスは出社するだけで億劫な気分になりますが、居心地のよいオフィスならば、出社への心理的なハードルを下げられます。
オフィスの居心地のよさは以下のような要素が関係します。
1. 適切な明るさと色の照明
2. 適切な温度に保たれた空調
3. 不快な騒音が発生せず、かつ、静かすぎないこと
4. 必要十分な広さの作業スペース
5. リラックススペースの有無
6. アクセスしやすい社内設備
とくに、3番の"音問題"については、オンラインでの社外会議をしている人が増え、他の会議の声が入ってしまうということがよくあります。そのような状況では、社員が「せっかく出社したけど、音がうるさい......自宅の方がよかった」と思ってしまう社員もいるかもしれません。
そのような状況を避けるためにも、会議室の数を見直すことや、個別のテレカンブースの設置、遮音性のパーティションを設けるなどの工夫が必要でしょう。
■特徴2:高いスペックの設備
出社しての作業を億劫に感じさせる理由の一つに、パソコンなど設備のスペックが低すぎるという問題があります。とくにエンジニアやデザイナーなどパソコンのスペックが生産性に直接関係するような職種では、低スペックな設備はストレスが溜まってしまうでしょう。
たとえば、昇降式のデスクや複数の画面で作業できるマルチモニター、集中して作業に取り組める個別ワークスペースがあると喜ばれるでしょう。