最新記事

ネット

無限に広がる絵文字カルチャー

メッセージに使える絵文字は多種多様だが、アップルの選択肢はまだまだ足りない

2014年4月2日(水)13時33分
ジェシカ・フィーラン

新たな笑顔で オジュ・アフリカのアプリは褐色の肌で表現. Oju Africa/Screen Shot

 もしあなたが恋するネコだったら、その気持ちを表す絵文字がある。踊る双子のの絵文字もある。顔のあるウン○だって、大丈夫。

 でも黒人だったら? 残念ながらあまりない。

 一部のユーザーはこの状況を変えようとしてきた。4000人以上の人が最近アップルに対し、「メラニン色素のある顔を少なくとも4つ」は絵文字に入れてほしい、とするオンライン請願書に署名した。

 先週、カルチャーブログ「MTVアクト」からこの問題について質問されたアップルは、「絵文字のキャラクターにもっと多様性が必要である」ことに賛同。新しい顔文字をいくつか準備中であるとした(いつ使えるようになるかは不明)。

 実はこれに先行している企業がある。アフリカの携帯電話メーカー、ミーフォンの子会社オジュ・アフリカ(本拠はモーリシャス)だ。同社は「世界初のアフリカ絵文字」のアプリを手掛けているという。現在はアンドロイドOSで使用できるが、iPhone向けも作ろうとしている。褐色の肌をした顔で、笑顔やウインク、泣き顔など14種類がある。

 こうなると考えてしまう。ほかに絵文字がカバーしていないものは? 絵文字で表現する必要のある人は? ウン○にまで顔があるというのに?

 最後の問いはどうしようもないが、ほかの疑問についてはツイッターで次のような提案が出ている。

■異人種間カップルの絵文字
次はこれを作るのが道理にかなっている。

■モスク(イスラム礼拝所)
ついでにシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)やヒンズー教寺院、仏教寺院も......。

■同姓愛の両親
同性愛カップルの絵文字はあるが、家族の絵文字は今のところ「父親+母親+子供」だ。「父親2人」を作ってもいい頃?

■タコス
今ある食べ物はハンバーガーか弁当箱のみ。食べ物の多用性も必要か?

■クリンゴン(『スタートレック』シリーズに登場する異星人)
確かに、なぜ人間のみなのかは知りたいところ。

From GlobalPost.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ関税巡る市場の懸念後退 猶予期間設定で発動

ビジネス

米経済に「スタグフレーション」リスク=セントルイス

ビジネス

金、今年10度目の最高値更新 貿易戦争への懸念で安

ビジネス

アトランタ連銀総裁、年内0.5%利下げ予想 広範な
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 5
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 6
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 9
    トランプ政権の外圧で「欧州経済は回復」、日本経済…
  • 10
    ロシアは既に窮地にある...西側がなぜか「見て見ぬふ…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 5
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 6
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパー…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中