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パックンの風刺画コラム Superpower Satire (USA)
15歳の息子に銃を与え、銃乱射事件の予兆を「すべて見逃した」親の教育方針

©2021 ROGERS-ANDREWS McMEEL SYNDICATION
<11人の死傷者が出た銃乱射事件の容疑者は授業中に弾丸を買おうとし、グロテスクな絵を描いていたが、学校に呼び出された親は知らん顔>
僕はお手本のような親ではない。パックンマックンのライブを見た翌日に長男がコントのセリフ「洗剤でも飲もうかな」を小学校で言いふらしていたことで呼び出されたこともある。
だが、Caution: Bad Parents(注意:悪い親)という標識を立てられるほどではないだろう。アメリカで、それが必要そうな親に注目が集まっている。ミシガン州の高校で11人の死傷者が出た乱射事件の容疑者の親、クランブリー夫妻だ。
2人は2021年11月26日、クリスマスプレゼントとして15歳の息子に半自動式拳銃を贈った。それだけでは悪い親とはされない。銃をプレゼントする親は多いのだ。不思議なことに、アメリカの子供にとって「平和の王子」イエス様の誕生日は殺傷力アップの日でもある。
悪いのはその後。事件の前日に息子は授業中に携帯電話で「弾丸ショッピング」をしていたようだ。短時間でたくさん買うという意味ではなく、本物の弾丸をサイトで物色していた。
教師にそれを知らされた母はすぐ息子にメールを送ったが、その内容をクイズにしてみよう。「(笑)。怒っていないわ。でも〇〇を学ばないといけないよ」というメールだが、〇〇の中に入る、学んでほしいことはなんでしょう? 正解は「試験に出る情報」や「教育を正しく受ける姿勢」ではなく「(弾丸を検索していることを)見つからないコツ」だ。
さらに事件当日の朝、息子が描いた不気味な絵が教師に見つかり、クランブリー夫妻は緊急呼び出しされた。絵の内容は、ピストル、弾丸、出血している死体。そこに添えられた文章は、「考えるのを止められない。助けて」や「どこも血だらけ」「人生は無駄だ」「世界は死んだ」など。弾丸の次は、ショッキングな絵。親の反応は? カバンに銃が入っているか確認もせず、そのまま息子を学校に置いて帰ること。
そのあと学校で乱射事件が起きていることを聞いた母は息子にまたメールした。でも、安否確認などではなく、「イーサン、やらないで」という内容。そして、父は学校で乱射しているのは自分の息子かもしれないと、警察に連絡した。
「え? 乱射事件?! うちの子、撃たれてない?」と心配するのが普通だが、この2人は「うちの子、撃ってない?」と思ったわけ。それほど心当たりがあれば、事前に止める責任があったはず。2人は過失致死罪で起訴されている。
クランブリー夫妻、悪い親グランプリを取れそう。
ポイント
A SCHOOL ZONE WARNING SIGN WE COULD USE...
スクールゾーンにこんな警戒標識を立てるべきかも...
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