- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 迷走するアメリカのコロナ対策 登校再開をめぐって分…
迷走するアメリカのコロナ対策 登校再開をめぐって分裂する世論
まず、登校再開に積極的なのは「低学年の保護者」と「共働き家庭の保護者」です。低学年の場合はオンライン授業の効果には限界があるし、そもそも保護者がサポートする必要もあります。ですから、リアルな学校の再開を希望する側になりがちと言えます。また共働きの場合は、コロナ禍の中ではデイケアなどの利用が難しく、とにかく子供に学校に行ってほしいということになるわけです。
一方で、保護者が在宅でしかも在宅勤務がフレキシブルにできたり、子どもの面倒を見る余裕のある家庭の場合は、感染防止の観点から「オンライン」を支持する場合が多いわけです。特にコロナに敏感であるとか、高齢者や既往症があってハイリスクな家族と同居している場合はそうです。
また高学年の場合は、オンライン学習でも変わらずに対応ができるということもありますし、またリアルかオンラインかということよりも、優秀な教師に教えてもらいたいという願いが強くあります。優秀な教師は多くがベテランであり、ハイリスク層ということになると、無理に登校を可能にしてしまうと、教師の側が危険を感じて辞職してしまう、それを生徒や保護者が恐れているという面もあります。
というわけで、生徒や保護者の考え方は1つにまとまっていません。バラバラであるわけですが、個々の思いは強いわけで、結果的にニューヨークという大都市の世論をまとめるのは困難です。ですから、市長の判断が迷走気味になるのは、ある面では仕方がないとも言えます。
ちなみに、教職員組合の方は「オンライン授業中心」という方向性で比較的まとまっています。平均年齢の高い組合員の場合は、やはりパンデミックが収束しない中では生命の危険を感じながらリアル授業はやりたくないわけで、そうした方向で結束しているからです。
NYなどの教育現場の現状はそうした状況ですが、アメリカでは先週の感謝祭休暇における民族大移動をストップできなかったために、今週後半から劇的な形で感染爆発が起きるのではという懸念がされています。そうなった場合は、デブラシオ市長は再び判断を変更するかもしれません。ワクチンが普及して、期待された「免疫の壁」が現実のものとなるまでは、こうした迷走が続く可能性もあります。
アマゾンに飛びます
2025年12月16日号(12月9日発売)は「ジョン・レノン暗殺の真実」特集。衝撃の事件から45年、暗殺犯が日本人ジャーナリストに語った「真相」 文・青木冨貴子
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
ベネズエラ船撃沈事件に揺れるペンタゴン 2025.12.03
意外にも「友好的」だったトランプ・マムダニ会談 2025.11.26
アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性 2025.11.19
マムダニ新NY市長の左派政策、日本への影響は? 2025.11.12
NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショックの行方は? 2025.11.05
高市早苗新首相と田原総一朗氏との浅からぬ因縁 2025.10.29
国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の「保守性」 2025.10.22
-
外資系不動産賃貸仲介急募/英語スキル活かせます/日比谷ミッドタウンで勤務/稼げる環境充実した休暇体制/経験者積極採用です
H2 Group株式会社
- 東京都
- 月給23万円
- 正社員
-
人事マネージャー候補/外資系大手オンラインメディア企業
株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 東京都
- 年収750万円~950万円
- 正社員
-
イベントプロジェクトマネジャー 世界最大級の外資系イベント企業/年間休日122日/海外案件多数
PRG株式会社
- 東京都
- 月給35万円~
- 正社員 / 契約社員
-
「正社員」 外資系大手企業内の一般事務/未経験歓迎!英語力を磨ける 地域限定正社員
日本アスペクトコア株式会社
- 東京都
- 年収300万円~350万円
- 正社員






