SPECIAL ADVERTISING SECTION

PHVが拓くこれからのモビリティ

vol.1 東京工業大学特命教授 柏木孝夫さん
スマートコミュニティにふさわしい車とは?

2015年09月14日(月)10時00分

柏木孝夫さん2

――スマートモビリティを支える存在として、トヨタが世界でいち早く市販したPHV(プラグインハイブリッド)車、プリウスPHVが大きな注目を集めています。
 いわゆるエコカーには、EV(電気自動車)、HV(ハイブリッド車)、さらには水素を使うFCV(燃料電池自動車)などがありますが、私はPHVこそが次世代エコカーの主役になるのではないかと思っています。プリウスはエンジンとモーターの"いいところ取り"をして省エネや環境対策に大きく貢献しましたが、その進化形であるプリウスPHVには、専用のケーブルを使うことで家庭用電源から手軽に充電できるというメリットが加わったからです。


――高容量バッテリーを搭載したプリウスPHVは、EVモード(※1)での走行距離26・4km(※2)、最高速度100km/hと、実用性の高さも申し分ないようです。
 日々の買い物などには、EVモード(※1)だけで十分という人が多いのではないでしょうか。通勤に利用する人は、勤務中にオフィスで充電することが可能です。遠出をするときはハイブリッド車として走行できるので、ドライブ中に充電ステーションを探す心配をもありません。実用性の面で考えても、PHVはこれから主流になっていく車の1つだと思います。

――その一方で、FCVに対する社会の関心も高まりつつあります。
 国としても水素社会の実現に向けて力を入れる方針のようですが、FCVの普及には車両の低価格化や、水素を供給するインフラの整備など課題があります。2050年には日本の車の3分の1が水素自動車になるのではないかといわれていますが、それまであと35年。その間は、PHVがスマートモビリティを牽引していくことになると私は考えています。

MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 7
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 8
    ロケット弾直撃で次々に爆発、ロシア軍ヘリ4機が「破…
  • 9
    ビザ取消1300人超──アメリカで留学生の「粛清」進む
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中