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ネット証券の口座開設の流れは? 必要なものと代表的な開設先を紹介

2024年06月01日(土)13時57分
ネット証券の口座開設の流れは? 必要なものと代表的な開設先を紹介

ネット証券の口座開設から取引の流れ

ネット証券で口座開設して取引を開始するまでの流れを以下にまとめた。

1. ネット証券の公式サイト・アプリから口座開設を申し込む
2. 本人確認書類など必要なものを用意して認証を行う
3. 申し込みを終えた後に必要な情報を受け取ってログイン
4. 金融商品の購入に必要な資金を入金して取引開始

ネット証券では、一般的にネットでの申し込みと郵送での申し込みが選択できるが、ネットで口座開設を選ぶほうが手続きをスムーズに進められることから、取引を開始できる日数も短い。特別な理由がなければネット申し込みを選ぶことを推奨する

ネット申し込みでは、公式サイト・アプリで必要事項を入力し、本人確認もでスマートフォンの「eKYC」などネット上でできる方法を利用すれば、オンラインのみで完結して口座開設できる。

その後、申し込み内容に問題がないと判断されれば、ログインに必要な情報が届く。口座開設までにかかる日数は申し込み方法によって異なるが、最短で即日開設できるネット証券もある。

ログインして口座開設が完了すれば、金融機関の口座から株や投資信託などの金融商品の購入に必要な資金を入金する。口座に資金が入った状態になれば、ネット証券で自由な取引が可能になる。

ネット証券の口座開設に必要なもの

ネット証券の口座開設に必要なものを以下にまとめた。

 ・本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)
 ・マイナンバーが確認できる書類
 ・入金用の金融機関の口座

対面の証券会社で申し込む場合は印鑑などが必要になる場合があるが、ネット証券の口座開設に必要なものは本人確認書類のみである。しかし、税法上でネット証券の口座開設にはマイナンバーが必要であることから、不都合が生じる可能性もあるためマイナンバーを確認できる書類は用意しておきたい。

マイナンバーカードがあれば、本人確認とマイナンバーの確認が同時に行える。オンラインの本人確認がスムーズに進むことから口座開設を早く進めたい人や、複数のネット証券に口座開設を検討している場合はマイナンバーカードの用意を推奨し、保有していない場合は発行を検討したい。

ネット証券の口座を開設できても、入金用に金融機関の口座がなければ取引を始められないことから金融機関の口座も必須である。ネット証券によっては、入出金の手数料が無料になる口座もあることから、合わせて確認して必要があれば新しく口座開設することを推奨する。

ネット証券の口座開設にリスクはある?

ネット証券の口座開設のリスクは、パソコンやスマートフォンで取引できるため、ログインに必要なIDやパスワードなどの情報が漏洩した場合に悪用されることが第一に挙げられる。使用している機器からの漏洩であれば、証券会社のセキュリティ対策だけでは漏洩を防げないことから、自身で情報管理に気を配る必要がある。

ネット証券での取引では対面の注文とは異なり、株を1,000株購入するつもりが操作を間違えて株を10,000株購入してしまう場合や、1,000株を売却してしまうミスが発生する可能性がある。一度成立した取引は取り消せないため、誤った注文をした場合は取り返しがつかない。

ネット証券には証券会社で対面の取引をする場合は発生しにくいリスクがあり、自身のミスで生じた不利益であれば自己責任となることを改めて認識しておきたい。

ネット証券の代表的な口座の開設先

SBI証券

SBI証券は国内最大のネット証券会社であり、トップクラスのシェアを誇る。条件を満たすことで国内株式の売買手数料の無料を掲げており、VポイントとPontaポイントを投資信託の積み立てで貯められ、金融商品の購入に使用できるなどの独自のメリットを持つ。投資できる金融商品の幅も広く、ネット証券の口座の開設先に迷うなら有力な候補になる。

楽天証券

楽天証券は楽天グループのネット証券であり、楽天グループのサービスを使用している場合に利用しやすい。例えば、楽天市場では楽天証券の利用状況によってポイントの還元率が上昇するSPU(スーパーポイントアッププログラム)と呼ばれる制度がある。獲得した楽天ポイントも投資に使用できることから、楽天グループのサービスを頻繁に利用する人に向いている。

松井証券

松井証券は手数料が低く、株の取引に必要な取引・情報ツールが充実した証券会社である。ネット証券は対面で取引する証券会社と比較して、取引を頻繁に行いやすいため、デイトレードなど短期の投資手法を実践したい人にも向いている。デイトレードの成功には、証券会社の取引ツールの充実度と情報収集が必要であることから、条件を満たしている松井証券のツールの使用を検討したい。


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