最新記事

シリーズ 投資・資産運用

証券会社の選び方は? 実際に購入できる6つの金融商品を紹介

2024年02月01日(木)10時37分
証券会社とは?

証券会社とは?

証券会社とは、資金を集める発行体と、投資先を探している投資家の取引を仲介し成立させる場所。株式・投資信託・債券など、企業などが発行する証券を主に取り扱っている。投資家は証券会社に口座を開設することで、証券をスムーズに購入できる。証券会社には種類があり、購入できる金融商品が異なることから、口座を開設する証券会社の選択は重要である。

証券会社で購入できる金融商品

 

株式

株式は、企業が資金調達をするために発行する証券。証券会社では上場している株式を市場の取引時間内であればリアルタイムで取引できる。証券会社ごとの違いは、東証以外の地方証券取引所の株式の取り扱いの有無。米国株など海外株式の取り扱いの有無と取り扱う銘柄の種類が挙げられる。

 

投資信託

投資信託は、投資家から資金を集めて専門家がまとめて運用する金融商品。証券会社だけでなく銀行も取り扱う。株式と同様に上場してリアルタイムで取引できるETF、不動産を投資対象にしたREITなど種類も豊富である。証券会社ごとの違いは、取り扱われる商品の種類であり。投資信託自体の種類も多いことから証券会社ごとに特色が出やすい。

例えば、SBI証券の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」や、楽天証券の「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など、特定の証券会社が運用・販売する投資信託も存在する。

 

債券

債券は、国や企業が資金を借り入れるために発行する証券。証券会社を中心に、個人向け国債などは銀行・郵便局などでも購入が可能。証券会社ごとの違いは、購入できる債券の違いであり、証券会社によっては海外債券も購入できる。

 

FX

FXは、レバレッジをかけて外貨を売買することで差益を得る取引方法。専門のFX会社を中心に取り扱われているが、証券会社も取引を提供している場合がある。証券会社ごとに取り扱う通貨ペア、実質的な手数料であるスプレッドが異なる。

 

貴金属

金・銀・プラチナなど、貴金属への投資ができる商品を取り扱う証券会社もある。実物の貴金属を購入するのではなく、消費寄託で管理は証券会社が行い支払った現金と同等の権利を有する仕組み。

 

保険

証券会社は保険会社で主に取り扱われる保険商品を取り扱う場合がある。証券会社ごとに取り扱う商品は異なり、店舗での契約以外は受け付けないケースもある。

証券会社の選び方

 

購入できる商品の種類で選ぶ

証券会社によって購入できる商品は異なるため、目的の商品の取り扱い状況や、種類の豊富さで選ぶことを推奨する。代表的な証券のほかに、FX、貴金属、保険などの取り扱いがある証券会社もある。

目的の商品がほとんどの証券会社で取り扱われている場合は、今後の選択肢を増やすために取扱商品の幅広さで選ぶことを推奨する。SBI証券は購入できる商品の種類の幅が広く、国内でも口座開設数がトップクラスである。

 

外貨建ての商品が購入できるかで選ぶ

米国株など外貨建ての商品を取り扱うかどうかは証券会社ごとに異なるため、海外株式や海外ETFなどの購入を検討している場合は、該当する商品の取り扱いについて注視する。

マネックス証券では米国株・海外ETFを5,000以上も取り扱っており、外貨建て商品の取り扱いが最高レベルである。

 

ポイントを使用できるかどうかで選ぶ

証券会社によっては別のサービスなどで貯めたポイントを投資に利用できる場合がある。ポイントを利用して投資したい場合は、該当するポイントを投資に利用できる証券会社で口座を開設する。

例えば、楽天ポイントであれば楽天証券。SBI証券は、Tポイント、Vポイント、Pontaポイントなど、複数のポイントを利用できる。

 

手数料を比較して安いものを選ぶ

手数料は証券会社ごとに異なるが、証券会社によって特化した内容も多い。例えば、SBI ネオトレード証券では株式の信用取引の手数料を完全無料化。DMM株は米国株の取引手数料を一律0円としている。

自身が利用する取引の手数料が安い証券会社を選べばコストを効率的に節約できる。

 

充実したツールがあるかどうかで選ぶ

細かな分析や情報集を行う取引スタイルの場合は、証券会社ごとに異なる取引ツールの充実度も重要。チャート分析や、取引のしやすさ、情報収集に役立つ機能が備わった使いやすいツールが無料で利用できる証券会社もある。

松井証券は、スマホ・PCを問わず取引ツールが非常に豊富で、市場分析に役立つツールが揃っている。

 

IPOの実績で選ぶ

IPOは新規公開株であり、証券会社を通して市場よりも先立って販売する仕組みのこと。上場時点での値上がりが期待できることから、基本的に抽選販売になる。IPOでは複数の証券会社が新規公開株を販売するが、主幹事となる証券会社は販売する株数が多いことから当選できる確率が高まる。

主幹事になることが多い高い実績を持つ証券会社で口座を開設するとIPOに応募しやすくなる。ただし、IPOの当選を目指すなら1つの証券会社に絞らず、複数の証券会社に口座を開設して応募すれば当選確率はより高まる。

IPOに限らず証券会社は、それぞれのメリットを活用するために複数選択して開設することも推奨する


【免責事項】
  1. 当サイトの記事や情報は、投資に関連する一般的な情報提供を目的としており、投資を推奨または勧誘する意図はございません。
  2. 投資には信用リスク、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスクなどが存在します、商品を購入または投資する際には、金融機関で提供される「目論見書」や「契約締結前の交付書面」などを必ず確認し、自己責任で判断してください。
  3. 当サイトに掲載された情報は参考情報に過ぎず、最終的な投資決定は各金融機関の提供情報を確認し、利用者自身の判断にお任せいたします。
  4. 掲載記事や情報に基づいて生じた損害について、当メディア運営会社や執筆者は責任を負いません。
MAGAZINE
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
2024年12月10日号(12/ 3発売)

地域から地球を救う11のチャレンジと、JO1のメンバーが語る「環境のためできること」

メールマガジンのご登録はこちらから。

おすすめ記事

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中