SMBC日興証券の基本情報・メリット・手数料、NISA・iDeCoへの対応を解説

SMBC日興証券の基本情報

SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループ（SMFG）傘下の総合証券会社。日本の四大証券であった旧日興證券をSMFGが買収し、現在の形態となっている。総合証券会社であるが、オンラインサービスが充実しており、株式（米国株、中国株を含む）、債券、投資信託、FX、年金保険などを提供している。

SMBC日興証券のメリット

株式で初心者向けのサービスが充実している

SMBC日興証券は、記事から株を購入できるというコンセプトの日興フロッギー、100円から株式投資を始められるキンカブ、投資初心者向けの2つのサービスを提供している。日興フロッギーは記事を読むことでdポイントが貯まり、記事の関連銘柄の株を購入できるため、投資の情報を収集しながら少額投資が可能である。

キンカブは100円から株を購入できるサービスであり、dポイント1pt＝1円のレートでキンカブに投資できる。総合的に考えて初心者向けのサービスが充実している証券会社と言えるだろう。

IPOの主幹事数が多く当選を期待しやすい

SMBC日興証券はIPO株を多く取り扱っており、主幹事を務めた事例が多いことが特徴として挙げられる。主幹事の証券会社は幹事会社の中でも株式の引受数量が多いことから、当選が期待しやすいことで知られている。

主幹事の証券会社の割当数は全体の7割～9割を占めており、闇雲に応募数を増やすよりも、主幹事の証券会社を意識して応募するほうが当選確率を高めやすい。IPO株の当選を目指すなら、SMBC日興証券をはじめとする主幹事を務める証券会社を意識したい。

SMBC日興証券のデメリット

不祥事が多く行政処分を受けている

SMBC日興証券は、歴史の中で不祥事が多く、行政処分を受けているケースもあり、信頼性に問題がある。2021年、SMBC日興証券株式会社の複数人の幹部が、特定の株式について株価を維持するために不正な株取引を行っていたことが発覚し、金融商品取引法違反で逮捕されている。

当人の逮捕にとどまらず、SMBC日興証券にも一部の事業の業務停止命令・業務改善命令が出されており、罰金や追徴金などのペナルティが課されている。今後も不祥事によっては取引に影響が出る可能性も考えられるため、過去の不祥事について留意しておきたい。

メリットの大きさがステージの状況によって変動する

SMBC日興証券は、ダイレクトコースを選択すると資産残高や信用取引建玉によってステージが決定する。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナで判定され、ブロンズにも該当しない場合は特典が受けにくくなり、プラチナで最高レベルの特典が受けられる仕組みとなっている。

ステージ判定はdポイントの獲得倍率や、IPO株の当選確率に影響することから、SMBC日興証券のメリットを最大限に活用するには資金を大量にSMBC日興証券に預ける必要がある。メイン口座として頻繁に利用するなら、デメリットはないかもしれないが、サブ口座として運用を検討している場合は資金が拘束されやすい点から、取引スタイルによっては不便に感じやすい。

SMBC日興証券の手数料

株式（日本株）

現物株式
額面 手数料
10万円以内 137円（税込）
20万円以内 198円（税込）
30万円以内 275円（税込）
50万円以内 440円（税込）
100万円以内 880円（税込）
200万円以内 1,650円（税込）
300万円以内 2,200円 （税込）
500万円以内 3,300円（税込）
1,000万円以内 4,950円（税込）
2,000万円以内 9,900円（税込）
3,000万円以内 16,500円（税込）
3,000万円超 27,500円（税込）
一般的なネット証券のオンライントレードができるダイレクトコースでは、証券会社のサポートを受けられる総合コースと比較すると手数料は割安である。

信用取引
日興イージートレード信用取引手数料は、約定代金・建玉残高にかかわらず無料である。

株式（外国株）

米国株
・基本手数料：0.495%（税込）
・最低手数料：0米ドル
・最大手数料：22米ドル（税込）

中国株
中国株の手数料は、海外委託取引扱いになるため、「国内取次手数料＋外国手数料（現地手数料）＋外国税＋賦課金」で計算される。

SMBC日興証券のNISAへの対応

SMBC日興証券のNISAはキンカブにも対応しており、100円の少額からNISAで非課税の株式投資を始められる。多くのネット証券でNISA利用時は手数料を無料化または、全額キャッシュバックの対応を取っているが、SMBC日興証券では全額キャッシュバックがキャンペーン扱いとなっており、手数料がかかる場合がある。

SMBC日興証券のiDeCoへの対応

SMBC日興証券のiDeCoは、元本確保型商品（定期預金）と投資信託を取り扱っている。ｄアカウントの連携でiDeCoの利用でdポイントを貯められる。手数料は以下の通り。
・申込時：2,829円
・毎月の手数料：171円（掛金を拠出しない場合は66円）

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