最新記事

シリーズ 投資・資産運用

GMOクリック証券の基本情報・メリット・手数料、NISA・iDeCoへの対応を解説

2024年07月01日(月)20時40分

GMOクリック証券の基本情報

GMOクリック証券の基本情報


GMOクリック証券は、GMOインターネットグループを傘下企業にしているGMOフィナンシャルホールディングスのネット証券会社。2005年に設立され、初心者も気軽に少額から投資を始められることをコンセプトに金融サービスを展開している。CFD、FXなどのサービスを中心に、株式、投資信託、債券などの伝統的な金融商品も取引できる。


GMOクリック証券のメリット


CFDを活用して様々な投資対象に少額投資できる


GMOクリック証券はCFDに力を入れたネット証券である。CFD(Contract For Difference)とは、実際の資産を保有せず売買によって発生した差額を決済する金融派生商品。投資家は少額の証拠金を用意することで、多種多様な外国株価指数、海外ETF、金や原油などのコモディティに投資できる。


実際に資産を保有して投資する形式では、日本では購入が難しい金融商品にも投資できる魅力がある。少額から投資可能であり、レバレッジも効かせられることから、少ない投資額で大きな利益を期待できる投資方法となっている。


手数料の安さに独自の強みを持つ


GMOクリック証券は他のネット証券と比較して手数料が安い傾向にあるだけでなく、他の証券会社にはない独自の強みを持っている。現物株式手数料について、他の証券会社が25歳以下について無料としているところ、GMOクリック証券は年齢制限を27歳以下としている。手数料が優遇される年齢の制限が緩いことは独自の強みと言えるだろう。


さらにGMOクリック証券ではGMOグループ企業の株式を保有することで、優待で手数料のキャッシュバックを受けられる。GMOグループの企業は、GMOフィナンシャルホールディングス、GMOインターネットなど複数の企業が上場しており、それぞれの優待で得たキャッシュバック金額は合算して適応される。GMOグループに投資するほど手数料が優遇化されるメリットを持っている。


GMOクリック証券のデメリット


CFDを含めない場合は取扱商品の幅は狭い


GMOクリック証券は、CFDを利用することで取扱商品の幅を広くしているため、CFDを含めない場合の投資先の範囲は狭い。現物株式投資では、外国株の取り扱いがないことから、現物で外国株に投資したい場合には適さない。CFDやFXなどの差金決済系のサービスに優れるが、配当金などを理由に現物で金融商品を保有ができない。


日本株の取引にも不自由な点が多い


海外を投資対象にした金融商品についてはCFDを通して売買できるものの、GMOクリック証券は対応している日本株の取引にも不自由な点が多い。単元未満株の購入ができないため、現物で株式を保有する場合は少額投資が難しい。


また、取引できる株の種類が東証に上場している銘柄のみとなっているため、名証などの地方証券取引所のみに上場している株を取引できない。投資スタイルによっては思わぬ所で不便を感じる可能性もあるため注意が必要である。


GMOクリック証券の手数料


CFD・FX


GMOクリック証券のCFD・FXの手数料は無料。各銘柄で設定されているスプレッドが実質的な手数料である。


株式 


現物取引
1約定ごとプラン
約定代金 手数料
5万円以内 50円(税込)
10万円以内 90円(税込)
20万円以内 100円(税込)
50万円以内 260円(税込)
100万円以内 460円(税込)
150万円以内 550円(税込)
3,000万円以内 880円(税込)
3,000万円超 930円(税込)

1日定額プラン
約定代金 手数料
100万円以内 0円
200万円以内 1,238円(税込)
300万円以内 1,691円(税込)
以降100万円ごとに加算 295円(税込)


口座開設者が27歳以下である場合は、約定代金にかかわらず手数料が無料である。


信用取引
1約定ごとプラン
約定代金 手数料
10万円以内 97円(税込)
20万円以内 143円(税込)
50万円以内 187円(税込)
50万円超 264円(税込)

1日定額プラン
約定代金 手数料
100万円以内 0円
200万円以内 880円(税込)
300万円以内 1,320円(税込)
以降100万円ごとに加算 440円(税込)


VIPプランの条件を満たしている場合は、約定代金にかかわらず手数料が無料である。


投資信託


投資信託ごとにかかる手数料は異なる。信託報酬、信託財産留保額はファンドごとに設定された金額となる。


債券


GMOクリック証券の債券取引手数料は無料である。ただし、外国債券を取引する場合の為替手数料は発生する。


GMOクリック証券のNISAへの対応


GMOクリック証券のNISAでは、売買手数料が全取引で無料である。国税庁の審査には約2~3週間かかり、取引をするには正式な口座開設を待つ必要がある。NISAの申し込みが完了してもすぐに取引を開始できない点は留意しておきたい。


GMOクリック証券のiDeCoへの対応


GMOクリック証券ではiDeCoを取り扱っていない。




【免責事項】
  1. 当サイトの記事や情報は、投資に関連する一般的な情報提供を目的としており、投資を推奨または勧誘する意図はございません。
  2. 投資には信用リスク、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスクなどが存在します、商品を購入または投資する際には、金融機関で提供される「目論見書」や「契約締結前の交付書面」などを必ず確認し、自己責任で判断してください。
  3. 当サイトに掲載された情報は参考情報に過ぎず、最終的な投資決定は各金融機関の提供情報を確認し、利用者自身の判断にお任せいたします。
  4. 掲載記事や情報に基づいて生じた損害について、当メディア運営会社や執筆者は責任を負いません。
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。

おすすめ記事

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中