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債券とは? 3つの特徴と種類、株式との違いを解説!
債券とは?
債券は、国や政府が投資家から資金を借り入れる形で資金を集めるために発行する有価証券。発行体は債券の発行によって集めた資金と定められた金利による利息を投資家に返済する義務を負い、満期時には投資家に借入金額を返済しなければならない。投資家は発行体にお金を貸すことで利子がつき、定期的な収入が得られるメリットがある。
債券と株式の違い
債券と株式はどちらも企業が発行できる有価証券であるが、発行体が投資家に対して追う義務が異なる。債券は投資家が出資した金額の返済の義務を発行体が負うのに対して、株式は出資した金額を発行体が返済する必要がない。
株式は発行体からすれば必ずしも返済を必要としない資金になるため、企業の資金調達の手段では株式が用いられることが多い。反対に投資家からすれば元本が保証されないことから債券と比較してリスクが高い。
ただし、債券で得られる利益は満期まで保有する場合は基本的に確定しており、株式は株価が上昇する限り利益を高めることが可能。配当金の収入を得た回数によっても最終的な利益が変化する。ハイリスクハイリターンである株式と比較すると債券はローリスクローリターンの投資先である。
債券の特徴
安定した利息収入が支払われる
債券には金利が設定されているため、満期を迎えるまでに一定期間ごとに利子が支払われる。発行体は利息の支払いも含めて最初に約束した通りに債務を継続する義務がある。よって、投資家は安定した利息収入を受け取ることが可能だ。
満期時には元本が返還される
債券には満期が設定されており、元本を返済する償還日が設定されている。償還日に発行体は投資家から調達した資金を返済する必要がある。破産など、発行体が返済できない状態に陥った場合を除いて、投資家は元本を保証された状態で資金を運用できる。
発行体・通貨などの区分がある
債券は国や企業などの発行体、日本円や外貨などの通貨による区分があり、複数の種類が存在する。債券の種類によってリスクが異なる場合があるため、債券の中でもローリスクな商品とハイリスクな商品が存在する。
ローリスクの債券は金利が低くても買い手が見つかるためリターンが低い傾向にあり、ハイリスクの債券は金利が低ければ買手がつかないほど信用性がないことから、リターンが高い傾向にある。
債券の種類
発行体による区分
- 公共債
- 国債(個人向け国債)
- 地方債
- 政府保証債
- 民間債
- 社債
- 金融債
公共債と民間債など債券全般を総称する呼び名が公社債であり、公共債は国や地方公共団体、民間債は企業や金融機関が発行する債券のことを表す。公社債は債券の種類において、発行体による区分となっている。
個人向け国債は個人投資家も購入しやすい債券であり、1口1万円の少額から購入できる日本国を発行体とする国債。国が発行体であるため信頼性が高いが、最低金利保証は0.05%と金利は低く設定されている。
通貨による区分
-
外債
- サムライ債
- ユーロ円債
-
外貨建債券
- 国債機関債
- 外国国債
- 民間債
外債は外国の発行体や海外市場で発行される円建ての債券。外貨建債券は買付、利払いのすべてが外貨で行われる債券であり、円建てまたは外貨建てなど通貨によって区分される。
外貨建債券は国を発行体にする場合は信頼性が高く、日本よりも金利の高い国に投資できるメリットがある。ただし、外貨建債券の投資は為替リスクが生じるため、リスクが増える原因になるため注意が必要である。
債券のリスク
信用リスク
債券は基本的に発行元が元本を返済する義務を負うが、投資先が破産し、デフォルト(債務不履行)に陥った場合は、元本・利息の支払いの一部が滞り、返済不能になることがある。すべての債券に存在するリスクであるが、債券の発行元によってリスクの大小は異なる。リスクの大小を判別する手段として、発行体の信用力を民間の第三者機関が判断する格付けがある。
為替リスク
外貨建ての債券は、為替市場の値動きによっては外貨から円貨に戻すタイミングで為替差損が発生する可能性がある。為替レートによっては債券の利息収入を含めて円貨に換算した時の利益がマイナスになり、元本割れを引き起こすリスクがある。一方で、為替レートによっては為替差益が発生する場合もあるため、必ずしも為替がデメリットになるわけではない。
価格変動リスク
債券は償還日を迎える前に市場価格で売却ができる。ただし、市場価格の売却は市場の状況によって価格が変動するリスクがあるため、元本割れのリスクが発生する。債券を満期まで保有できなくなった場合にのみ発生するリスクとなっている。
流動性リスク
償還日前に債券を売却する場合に、買手が見つからず売却できないリスク。買手が見つからない状態では、不利な価格での売却を強いられることがある。
カントリーリスク
債券の発行体となる国に関するさまざまなリスク。戦争・災害などの被害や、財政難・破綻が発覚すれば、債券の売却に大きな影響が発生する。また、債券を発行する通貨の価値が大きく減少する原因となり為替リスクが高まる。
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