コラム

「人種を気にしない」という息子の態度、これも差別の1つ?

2020年09月17日(木)18時05分

PHOTO ILLUSTRATION BY SLATE. PHOTO BY MONKEYBUSINESSIMAGES/ISTOCK/GETTY IMAGES PLUS

<多様性に富んだ環境で育った息子は、高校のランチでほかの子たちが同じ人種の仲間とだけ一緒に座ることに驚き、大学ではルームメイト候補の資料に人種の記載があると文句を言います>

Q:私たちは白人の多い地域に住む白人家族ですが、双子の息子は中学校まで多様性に富んだチャータースクール(特別認可学校)に通いました。2人が高校入学時にまず驚いたのが、ランチのときにほかの子たちが同じ人種の仲間とだけ一緒に座ることでした。

高校を卒業した今も、息子たちには黒人やヒスパニック、白人と、多様な人種の親友がいます。でも息子の1人が最近、大学の寮のルームメイト候補に関する資料に人種も記載されていると文句を言いました。相手の人種はどうでもいいと、息子は言います。

最近の状況を受けて、人種差別への理解を深めるためにいろいろ読んでいますが、人種を気にしないという態度は人種だけを重視するのとほぼ同じくらい悪いことのはずです。息子は人種を気にすべきなのか、しなくていいのか。親がすべきこと、話して聞かせるべきことはあるのでしょうか。それとも、もう手遅れですか。

── 気にし過ぎかもしれない母

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育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

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