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インド中銀、物価目標達成に集中=10月会合議事要旨

インド準備銀行(RBI、中央銀行)が10月20日公表した今月6日の金融政策委員会(MPC)議事要旨によると、同行は当面インフレ率を目標値の4%に抑えることに集中する意向だ。写真はRBIのロゴ。2019年7月、ニューデリーで撮影(2023年 ロイター/Anushree Fadnavis)
Swati Bhat
[ムンバイ 20日 ロイター] - インド準備銀行(RBI、中央銀行)が20日公表した今月6日の金融政策委員会(MPC)議事要旨によると、同行は当面インフレ率を目標値の4%に抑えることに集中する意向で、経済成長に注目をシフトするのは物価目標を達成した後になる見通しだ。
6日のMPCは、4会合連続で主要政策金利を据え置く一方で、インフレ抑制のため高金利を続けると示唆していた。
議事要旨によると、ダス総裁は「われわれの基本的な目標はインフレ率を4%目標に沿わせ、インフレ予想をアンカー(固定)することだ」と述べた。
大規模な供給サイドのショックが重なれば、物価全般にインフレ圧力が広がり、金融政策の信頼性が失われてインフレ予想が制御できなくなる恐れがあるとも語った。
野菜の価格上昇が和らいだため、9月のインドの小売りインフレ率は年率5.02%と、3カ月ぶりの低水準に下がった。
パトラ副総裁は、高インフレのため人々が裁量的支出を増やしていないとし、「インフレが成長を阻害している兆候も増えている」と述べた。
6日の会合では、 「緩和の解除」という政策スタンスを維持することも6委員中5委員の賛成で決めた。
ゴイアル委員は、このスタンスは利下げの可能性を排除するものだと説明。「利上げは許されるが、サプライ(供給)ショックの繰り返しによって(物価上昇の)二次的効果が表れない限り、利上げは必要ないだろう」と述べた。