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シンガポールGIC、実質運用利回りが15年以降で最高 中国重視

シンガポールの政府系ファンド(SWF)、GICが7月26日に発表した年次報告書によると、2023年3月末までの実質ベースの運用利回り(期間20年)は年4.6%と前年度の4.2%から上昇し、2015年以降で最高に達した。13日、シンガポールで撮影(2023年 ロイター/Edgar Su)
[シンガポール 26日 ロイター] - シンガポールの政府系ファンド(SWF)、GICが26日に発表した年次報告書によると、2023年3月末までの実質ベースの運用利回り(期間20年)は年4.6%と前年度の4.2%から上昇し、2015年以降で最高に達した。
運用先の多様化と慎重な投資姿勢のおかげで、昨年市場で起きた相場調整の悪影響を和らげることができたと説明している。
GICによると、こうした多様化において中国が重要な役割を占めており、地政学的な緊張があっても中国投資を継続する方針。グループ最高投資責任者のジェフリー・ジェーンスバキ氏はロイターに対し、米国への輸出を手がけずに国内で事業を展開している中国企業に対してGICは積極的に投資していると述べた。
リム・チョウ・キアット最高経営責任者(CEO)は中国について「運用資産の多様性を望むグローバル投資家にとって必ず投融資するか、現地に進出すべき場所だと考えている」と語った。
別のGIC幹部は、インフラ資産向けの年間投資額が100億―200億ドルと2016年以降で5倍に膨らんだことを明らかにした。こうした投資は運用資産の多様化や安定性、インフレヘッジの機能をもたらしてくれるという。
ジェーンスバキ氏は、高金利環境で高いリターンを得られるプライベートクレジットへの資金配分を増やす意向も示した。
ソブリン・ウエルス・ファンド・インスティテュートによると、GICは運用資産総額が6900億ドルで、SWFとしては世界第7位の規模。地域別の資金配分では米国が38%と最大で、日本を除くアジアは23%となっている。