ニュース速報

ワールド

アンモニアパイプライン破損、黒海穀物合意に悪影響=ロ大統領府

2023年06月09日(金)13時00分

 ロシア大統領府のペスコフ報道官(写真)は8日、ロシアからウクライナを経由して肥料用アンモニアを輸送するパイプラインが破損したことについて、黒海経由の穀物輸出合意に「悪影響」が及ぶと述べた。モスクワで2017年5月撮影(2023年 ロイター/Sergei Karpukhin)

[モスクワ 8日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は8日、ロシアからウクライナを経由して肥料用アンモニアを輸送するパイプラインが破損したことについて、黒海経由の穀物輸出合意に「悪影響」が及ぶと述べた。

同パイプラインは昨年2月のウクライナ戦争勃発後、稼働を停止。ロシアはウクライナ軍が5日に東部ハリコフ州でパイプラインの一部を爆破としたと非難しているが、ハリコフ州知事は6日、ロシア軍が州内でパイプラインに繰り返し砲撃を行ったと主張した。

ペスコフ報道官は、パイプラインの破損が黒海穀物合意にどのような影響を及ぼすかとの記者団の質問に「悪影響しか及ぼさない」と発言。「合意延長がさらに複雑になった」とした上で「(パイプラインに)どのような破壊があったのか」把握していないと述べた。

ロシアは自国の食料・肥料輸出の改善に向けた要求が満たされなければ7月17日に黒海穀物合意から離脱すると述べている。同合意は海外輸出向けの穀物・食料・肥料の安全な輸送を促すため、昨年7月にまとめられた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪賃金、第4四半期は前年比+3.2%に鈍化 2年超

ワールド

ガザ復興に最大200億ドル拠出、アラブ諸国が独自案

ビジネス

米ETF運用額、バンガードのS&P500がトップに

ワールド

インド原油輸入、1月は米国産が前月比で急増 第5位
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 2
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「20歳若返る」日常の習慣
  • 3
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防衛隊」を創設...地球にぶつかる確率は?
  • 4
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 5
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 6
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 7
    祝賀ムードのロシアも、トランプに「見捨てられた」…
  • 8
    ウクライナの永世中立国化が現実的かつ唯一の和平案だ
  • 9
    1月を最後に「戦場から消えた」北朝鮮兵たち...ロシ…
  • 10
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 1
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 2
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 5
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 6
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景…
  • 7
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパー…
  • 8
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 9
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 10
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中