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アンモニアパイプライン破損、黒海穀物合意に悪影響=ロ大統領府
ロシア大統領府のペスコフ報道官(写真)は8日、ロシアからウクライナを経由して肥料用アンモニアを輸送するパイプラインが破損したことについて、黒海経由の穀物輸出合意に「悪影響」が及ぶと述べた。モスクワで2017年5月撮影(2023年 ロイター/Sergei Karpukhin)
[モスクワ 8日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は8日、ロシアからウクライナを経由して肥料用アンモニアを輸送するパイプラインが破損したことについて、黒海経由の穀物輸出合意に「悪影響」が及ぶと述べた。
同パイプラインは昨年2月のウクライナ戦争勃発後、稼働を停止。ロシアはウクライナ軍が5日に東部ハリコフ州でパイプラインの一部を爆破としたと非難しているが、ハリコフ州知事は6日、ロシア軍が州内でパイプラインに繰り返し砲撃を行ったと主張した。
ペスコフ報道官は、パイプラインの破損が黒海穀物合意にどのような影響を及ぼすかとの記者団の質問に「悪影響しか及ぼさない」と発言。「合意延長がさらに複雑になった」とした上で「(パイプラインに)どのような破壊があったのか」把握していないと述べた。
ロシアは自国の食料・肥料輸出の改善に向けた要求が満たされなければ7月17日に黒海穀物合意から離脱すると述べている。同合意は海外輸出向けの穀物・食料・肥料の安全な輸送を促すため、昨年7月にまとめられた。