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ロシア、第1四半期ガソリン輸出が急増 EU制裁でアフリカ向け強化

船舶追跡データによると、ロシアの第1・四半期のガソリン輸出が前年比で50%近く増加した。ノボシビルスクで2018年5月撮影(2023年 ロイター/Natalya Chumakova)
[13日 ロイター] - 船舶追跡データによると、ロシアの第1・四半期のガソリン輸出が前年比で50%近く増加した。
ロシアは、欧州連合(EU)が2月にロシア産石油製品を禁止したことを受けて、販路の拡大を目指しており、ナイジェリア、チュニジア、リビアなどアフリカ諸国へのガソリン輸出を強化している。
リフィニティブのデータによると、ロシアの第1・四半期のガソリン輸出は190万トンで、前年同期の130万トンから増加。
船舶追跡会社ケプラーのデータでは、第1・四半期の輸出は220万トン、前年同期は150万トンだった。
ケプラーのデータによると、アフリカ諸国が第1・四半期に輸入したロシア製ガソリンは81万2000トンと記録的な高水準。ロシアのガソリン輸出全体の約3分の1を占めた。
ロシアはEUの制裁前、主にラトビアのベンツピルス港を経由してアフリカにガソリンを輸出していたが、ラトビアからアフリカへのガソリンの船積みは3月に完全に途絶えた。
ケプラーのデータによると、アフリカ諸国でロシア製ガソリンの輸入が最大だったのはナイジェリアで第1・四半期に48万8000トンを輸入した。前年同期は3万8000トンだった。