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世界債務、22年は7年ぶり減少 300兆ドル下回る=IIF

世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)が22日発表した2022年の世界の債務残高(名目価値ベース)は前年から約4兆ドル減り、わずかながら300兆ドルの大台を下回った。モスクワで2020年5月撮影(2023年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[ロンドン 22日 ロイター] - 世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)が22日発表した2022年の世界の債務残高(名目価値ベース)は前年から約4兆ドル減り、わずかながら300兆ドルの大台を下回った。
ドル建て債務残高が年間ベースで減るのは2015年以来7年ぶり。新型コロナウイルス禍を経た世界経済成長の持ち直し、インフレが反映された形だ。
借り入れコストが新興国で顕著に膨らむ中、先進国の債務が約6兆ドル減の200兆ドルと、全体の減少を引っ張った。
新興国の債務残高は98兆ドルと過去最高を更新。ロシアとシンガポール、インド、メキシコ、ベトナムではそれぞれ過去最大規模の増加となった。
経済活動の活発化などを背景に世界のGDPに占める債務の割合は12ポイント低下の338%と、2年連続で縮小した。先進国は20ポイント低い390%となった。 一方で、新興国は中国とシンガポールがけん引する形で2ポイント拡大し250%となった。