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ロシア産燃料、中東・アジアに流れる見通し=ビトルCEO

9月26日、スイス石油商社ビトルのラッセル・ハーディー最高経営責任者(CEO、写真)は、今後はロシア産の燃料がアジア・中東に向かい、アジア・中東産の燃料が西側諸国に回るとの見通しを示した。写真はマレーシアのクアラルンプールで2019年6月撮影(2022年 ロイター/Lai Seng Sin)
[シンガポール 26日 ロイター] - スイス石油商社ビトルのラッセル・ハーディー最高経営責任者(CEO)は26日、今後はロシア産の燃料がアジア・中東に向かい、アジア・中東産の燃料が西側諸国に回るとの見通しを示した。
同氏はアジア太平洋石油会議(APPEC)のフォーラムで、日量100万バレル超の米国産原油がロシア産の減少分を補なうために欧州に流れるだろうと述べるとともに、ロシア産エネルギーは英国、米国、欧州連合(EU)以外に行き場を見つける必要に迫られるとの見通しを示した。
同氏は「より遠く、より長距離を移動して市場を見つけることになる。その過程では安値での取引を迫られることになる」とし、「異なった状況なら欧州にとどまったはずの燃料が東方に送られ、東方の燃料が不足補填のため西側に流れる状態が見られ始めている」と述べた。
EUは、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて12月からロシア産原油の禁輸措置を始める予定。