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ロシア制裁違反にインド船が関与、米政府から通知=印中銀副総裁

2022年08月15日(月)07時48分

 8月13日、インド準備銀行(中央銀行)のパトラ副総裁は、米国の対ロシアロシア制裁に違反してロシア産原油を原料とする燃料がインドの船舶を介して米国に輸出されたとして、米政府から懸念を表明されたと明らかにした。インド・ムンバイで2020年2月撮影(2022年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ニューデリー 13日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)のパトラ副総裁は13日、米国の対ロシアロシア制裁に違反してロシア産原油を原料とする燃料がインドの船舶を介して米国に輸出されたとして、米政府から懸念を表明されたと明らかにした。

ロシアのウクライナ侵攻を受けた制裁として米国は、ロシア産の原油、石油製品、石炭、ガスなどの輸入を禁止している。

パトラ副総裁は、政府関係者や金融・銀行関係者が集まった席で、米財務省から連絡を受けたと説明した。あるインドの船舶が洋上でロシアのタンカーから石油を引き取り、グジャラート州の港に運ぶ。そこで石油は使い捨てプラスチックの原料になる溜出油に加工され、再び船に荷積みされる。その船は目的地未定で出航し、洋上で行き先を通知されニューヨークへ向かったという。船の名前など詳細は明らかにしなかった。

在ニューデリー米大使館は、コメントを差し控えた。

世界第3位の石油輸入・消費国であるインドは、ウクライナ侵攻前はロシア産石油をほとんど購入していなかったが、現在は最大の輸入国の1つとなっている。

ロイター
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