印タタ・スチール、5月にインドから石炭購入＝関係者

６月２１日　インドの鉄鋼大手タタ・スチールは５月後半にロシアから約７万５０００トンの石炭を輸入した。写真はタタ・スチールのロゴ。２０１６年３月、英ロザラム近郊で撮影。（２０２２年　ロイター／Phil Noble）

［ニューデリー　２０日　ロイター］ - インドの鉄鋼大手タタ・スチールは５月後半にロシアから約７万５０００トンの石炭を輸入した。業界と政府の関係者が明らかにした。

タタ・スチールは４月、ロシアへの依存解消に向けインド、英国、オランダにある全ての製造拠点でロシアに代わる原料調達先を確保したと表明。ロシアとの取引停止を明らかにした。

しかし５月にはＰＣＩ炭約７万５０００トンロシアのワニノ港から出荷。このうち４万２０００トンは５月１８日にインドのパラディプ港、３万２５００トンはハルディアで降ろされた。匿名の業界関係者２人が語った。

タタ・スチールの広報担当者は、ロシアからの石炭輸入は４月の発表前に契約したものと述べたが、詳細は明らかにしなかった。ロイターへのメールで、ロシアのとの取引停止の発表後はＰＣＩ炭の購入はないと明らかにした。

インドは長きにわたる政治時つながりからロシアのウクライナ侵攻について批判を控えている。