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フィリピン次期大統領、対中関係拡大へ
5月18日、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア次期大統領(写真)は、次期政権では対中関係を拡大し、ギアを上げていくと表明、同氏の「独立した外交政策」への支持を中国政府から取り付けたと述べた。11日撮影(2022年 ロイター/Jerome Morales)
[マニラ 18日 ロイター] - フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア次期大統領は18日、次期政権では対中関係を拡大し、ギアを上げていくと表明、同氏の「独立した外交政策」への支持を中国政府から取り付けたと述べた。
中国の習近平国家主席と18日に電話で会談し「非常に中身のある」協議を行ったとも発言。今後さらに包括的な議論を行うことで合意したと述べた。
習氏は、マルコス氏の父・故マルコス元大統領が両国の外交関係を切り開く上で役割を果たしたことを認めたという。
マルコス氏は声明で「今後は、外交や通商だけでなく、文化、教育、知識、医療でも両国関係を拡大し、現時点で存在するどんな小さな意見の相違にも対処していく」と発言。「両国間の紛争・問題を歴史的に重要なものにしてはならないと伝えた」と述べた。
フィリピンと中国は、南シナ海の領有権問題を巡って、近年、関係が悪化している。
在マニラの中国大使館によると、電話会談では、主に二国間関係や地域開発について協議した。