ニュース速報

ワールド

原油先物が反落、ブレント90ドル到達受け利食い売り

2022年01月27日(木)12時15分

27日の原油先物は反落。前営業日に2%上昇したことから利益を確定する売りが出た。米連邦準備理事会(FRB)が3月の利上げを示唆し、高騰していたエネルギー市場にテクニカル的な調整を招いた。2019年11月撮影(2022年 ロイター/Angus Mordant)

[北京 27日 ロイター] - 27日の原油先物は反落。前営業日に2%上昇したことから利益を確定する売りが出た。米連邦準備理事会(FRB)が3月の利上げを示唆し、高騰していたエネルギー市場にテクニカル的な調整を招いた。

0122GMT(日本時間午前10時22分)時点で、北海ブレント先物は0.31ドル(0.3%)安の1バレル=89.65ドル。前日は約2%上昇し、7年ぶりに90ドルを付けた。

米WTI先物は0.26ドル(0.3%)安の87.09ドル。前日は2%高。

OCBC(シンガポール)のエコノミスト、ハウイー・リー氏は「供給面での困難が続き、ロシアとウクライナの緊張が高まっていることが引き続き原油価格を支えている。今日はやや値を下げているが、これはテクニカル的な動きにすぎないと思う」と述べた。

同氏は、ロシアとウクライナの緊張が原油価格の上昇に一役買っている一方、「石油輸出国機構(OPEC)と米国の双方における現実の供給問題が、市場を押し上げる主な要因となっている」と述べた。

OPECは12月に予定していた供給拡大目標を達成できず、新型コロナウイルス流行から世界の需要が回復する中で、供給能力の制約が浮き彫りになった。

世界最大の石油消費国である米国では、原油とガソリンの在庫が増加し、供給に対する懸念が幾分和らいだ。

米エネルギー情報局(EIA)が26日に発表した21日までの1週間の原油在庫は240万バレル増加して4億1620万バレルとなった。ロイターによるアナリスト予想では72万8000バレル減が見込まれていた。

ガソリン在庫は130万バレル増の2億4790万バレル。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市首相、中国首相と会話の機会なし G20サミット

ワールド

米の和平案、ウィットコフ氏とクシュナー氏がロ特使と

ワールド

米長官らスイス到着、ウクライナ和平案協議へ 欧州も

ワールド

台湾巡る日本の発言は衝撃的、一線を越えた=中国外相
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナゾ仕様」...「ここじゃできない!」
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 5
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    【銘柄】いま注目のフィンテック企業、ソーファイ・…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中