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米下院、大型歳出法案の採決延期 19日実施目指す

米下院は19日未明、1兆7500億ドル規模の気候変動・社会保障関連歳出法案の採決を延期した。共和党が採決を遅らせる戦術をとった。写真はワシントンで10月撮影(2021年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 19日 ロイター] - 米下院は19日未明、1兆7500億ドル規模の気候変動・社会保障関連歳出法案の採決を延期した。
共和党のマッカーシー下院議員が4時間以上にわたって演説を行い採決を遅らせる戦術をとった。
民主党指導部は、米東部時間午前8時(日本時間午後10時)に審議を再開し、採決を目指すとした。
共和党のレッシェンサラー下院議員はインフレを悪化させ、富裕層に税制優遇措置を与えると指摘し「民主党の大きな政府による社会主義的なばらまき」と批判した。
法案が下院を通過すれば上院に送られるが、共和党から支持が見込めないため、民主党は「財政調整措置」を活用して単純過半数による可決を目指す。ただ民主党の中道派議員2人が態度を留保している。
法案は上院で修正される見込みで、そうなれば下院に戻される。成立は12月末ごろになる可能性がある。