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再送-ロシア、首相の北方領土訪問巡り日本の「敵対的」抗議に反発
ロシアのミシュスチン首相による26日の北方領土訪問に日本政府が抗議したことを巡り、ロシアは敵対的な対応だと反発し、ロシア首相は自国の領土を自由に訪問できると主張した。写真は、択捉島にある水産加工場を訪問した同首相(中央)。2021年7月26日に撮影。(2021年 ロイター/Sputnik/Dmitry Astakhov/Pool via REUTERS )
(一部の表記を修正し、再送します)
[モスクワ/東京 26日 ロイター] - ロシアのミシュスチン首相による26日の北方領土(ロシア名:クリル諸島)訪問に日本政府が抗議したことを巡り、ロシアは敵対的な対応だと反発し、ロシア首相は自国の領土を自由に訪問できると主張した。
北方領土は日本が領有権を主張し、ロシアが実効支配する。
加藤勝信官房長官は26日午後の会見で、ミシュスチン首相が同日、北方領土の択捉島を訪れたことに対し、外務省の森健良事務次官が同日午後、ガルージン駐日大使を呼び、抗議したと説明した。
これに対し、ロシア外務省は日本の上月豊久・駐ロシア大使を呼び、日本の対応に抗議した。
ロシア外務省は声明で「モルグロフ外務次官は、日本の当局者による最近の敵対的な措置に関連して、日本側に強い抗議を伝えた」とした。
在ロシア日本大使館の声明によると、日本は平和条約交渉の進展に向けてロシア側が建設的な行動を取るよう強く求めた。また、上月大使も、ミシュスチン首相による訪問は北方領土に関する日本の一貫した立場と相いれないとの見解を示したという。
ロシア政府は、日本との関係を重視しており、関係改善を望んでいるとしながらも、ミシュスチン首相の北方領土訪問になんら問題はないとの立場を示した。
ペスコフ大統領報道官は記者団に対し「首相は適切と判断した場合にこれらの地域を訪れる」と述べた。また、平和条約締結に向けてロシア政府として引き続き日本と協力する考えを示した。